首位浮上を決める一撃! 広島MF川辺、ヒーローインタビューで臥薪嘗胆の想いを吐露

2019年04月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

FC東京に得失点差でプラス1上回る3点目をゲット!

広島の川辺がダメ押しの3点目をゲット。待望の移籍後初ゴールは、首位浮上を決める一撃に。写真:徳原隆元

[J1リーグ6節]広島3-0G大阪/4月6日/Eスタ

 広島が今季初の複数得点となる3得点を奪い、守っては強力2トップを擁するG大阪を無得点に抑えて完勝。リーグ首位に躍り出た。

 試合はいきなり動いた。開始2分、右からのクロスをドウグラス・ヴィエイラ、野津田岳人とつなぐと、ラストパスに反応した柏好文が正確にゴールに流し込み広島が先制。さらに広島は7分、川辺駿の縦パスを受けた柴崎晃誠が左足を一閃。鮮やかなミドル弾でG大阪を突き放す。


 その後、広島はアデミウソン、ファン・ウィジョの2トップを軸にG大阪が展開する猛攻を受けるも、堅守で凌いでいく。そして85分、カウンターからトドメの一発を放ったのは川辺。D・ヴィエイラからのラストパスを右足ダイレクトで振り抜き、ゴール左に沈めた。昨季、磐田から復帰した川辺にとって、これが移籍後初ゴールとなった。

 試合は3-0でタイムアップ。同時刻に行なわれたFC東京も清水に2-1で勝利し、勝点14で並んだが、川辺の3点目によって広島が得失点差で1ポイント上回って単独首位に浮上した。

 試合後、ヒーローインタビューを受けたのは首位決定弾を放った川辺。90分を振り返って「今日の試合は、2点すぐ取れて3点目を取れば決まると思っていた。最後に取れてよかった」と笑顔で語った。

 川辺は昨季、磐田から広島に復帰したものの、シーズンを通じて定位置を掴めず、先発試合は12にとどまった。チームが優勝争いをする一方で、0得点・2アシストと不完全燃焼の結果に終わった昨季を振り返り、「去年は広島に帰ってきて個人的に悔しい想いをした。今年は広島に残ってそういう悔しさを晴らせるように頑張ってきた」と、臥薪嘗胆の想いを吐露。そうしたこれまでのうっぷんを晴らすかのように、今季はここまで6試合すべてにスタメン出場。G大阪戦で待望の移籍後初ゴールをゲットした。
 
「こうして無失点の試合をしていけば、まだまだ勝点を積み重ねられると思うし、今年こそ優勝に近づけるように頑張っていきたい」

 今後の抱負をそう力強く語った川辺。次節以降は、神戸、FC東京、名古屋と上位陣との戦いが続く。「良い準備をしないと勝てないと思うし、まだまだ連勝を積み重ねていきたい」と、上位対決への決意を語っている。

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