「ロシアに黒人はいらない」「バカバカしい」元露代表FWの人種差別的発言が波紋! 海外メディアも驚嘆

2019年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界で問題視されている元ロシア代表FWの言葉とは?

ロシアを代表する点取り屋として知られるポグレブニャク。そのコメントが大きな波紋を広げている。 (C) Getty Images

 元ロシア代表FWが放った一言が波紋を広げている。

 現地時間3月19日、ロシアの日刊紙『Komsomolskaya Pravda』の取材を受けた、国内リーグのエカテリンブルクに所属している元ロシア代表FWのパベル・ポグレブニャクが、母国代表のメンバーにブラジル出身のアリとマリオ・フェルナンデスが選出されたことについて、差別とも取れる発言をしたのだ。

「率直に言って、意味がわからない。アリがロシアのパスポートを受け取ったことは全く理解できないよ。バカバカしい話だ。黒人選手がロシアを代表するということがね。マリオ・フェルナンデスも確かにトッププレーヤーだが、そのポジションにはイーゴル・スモルニコフ(ゼニト)がいるじゃないか。我々は外国人がいなくてもやれるんだよ」

 この問題発言によって、ポグレブニャクは、ロシア・サッカー協会から罰金25万ルーブル(約42万5000円)と、シーズン終了までの執行猶予付き出場停止処分を言い渡された。

 これをポグレブニャクはすぐさま受諾したが、処分決定後、当人はロシアの別のメディアでこうぼやいていたという。英公共放送『BBC』が伝えている。
 
「僕は黒人に反対したわけではない。あのインタビューでは、今のロシア代表についての個人的な見解を述べただけだ。僕はこの国で生まれ育ったサッカー選手を見たい。それだけだよ。誰かを傷つける意図はなかった」

 ロシア代表として活躍し、イングランドのフルアムやレディングでもプレーしたベテランストライカーの発言は、あっという間に拡散され、海外メディアから大きな非難を浴びている。なかでも、米スポーツメディア『Fox Sports』は次のように厳しく断じた。

「衝撃的かつ暴力的な人種差別発言だ。彼に対する今回の処罰はより厳しく見直されるべきだ。代表でプレーするのに肌、目、髪の毛の色が関係あるのだろうか? 関係ないはずだ! これは明らかな問題で、彼が人種差別主義者であることは明確である」

 国際社会から批判を浴びる発言をしたポグレブニャクは、自身が残したロシア・サッカー界における数々の栄光を台無しにしてしまったと言わざるを得ない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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