「厳しい! 枠内シュートがたった2本では…」仏専門誌がコロンビア戦の日本代表をバッサリ!

2019年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「相手を完全に封じ込んでいたのに…」

いまひとつ本領を発揮できなかった鈴木。ホロ苦の代表デビューとなった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 金曜日に日産スタジアムで行なわれたキリンチャレンジカップ、日本代表vsコロンビア代表の一戦。6万超の大観衆を集めた注目ゲームは南米の雄に軍配が上がり、森保ジャパンは初めての完封負けを喫した。

 日本はキックオフ直後から中盤をコンパクトに保ってハイプレッシャーを仕掛け、2列目の中島翔哉、南野拓実、堂安律のトリオを軸に波状攻撃を仕掛ける。なかなかビッグチャンスを掴むには至らなかったものの、攻守両面で期待を抱かせる内容で、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 ところが後半は一転、スタートから押し込まれる展開が続く。コロンビアのダイレクト志向の強い攻めに苦しめられ、勢いのままに64分、冨安健洋のハンドでPKを献上すると、これを敵エースのラダメル・ファルカオに決められてしまう。その後は香川真司、乾貴士、小林祐希、鎌田大地、安西幸輝と期待の戦力を次々と投じた森保一監督ながら、堅固なブロックを築いた相手を崩し切れず。0-1で黒星を喫し、アジアカップ決勝に続く連敗を喫した。

 
 欧州でプレーする選手が多く出場したゲームだけに、当地での注目度もまずまず高かったようだ。フランスの老舗サッカー専門誌『France Football』も電子版で速報記事を掲載。「ファルカオがカルロス・ケイロス(監督)の初采配ゲームを成功に導く」と題し、以下のようにレポートしている。

「カルロス・ケイロスが初陣を勝利で飾った。トミヤスのファウルで得たPKを"モナコ人"のファルカオが決めて代表33得点目。これが勝負を決める一撃となり、ゴール後のセレブレーションでは大怪我をしたキンテーロに励ましのエールを贈るなど、感動的な場面も見られた」

 森保ジャパンへの評価は微妙なところだ。

「日本はシュート数で15対12と上回ったように、試合開始直後から素晴らしい出来を披露。とくに前半はコロンビアを完全に封じ込んでいたし、攻めてはミナミノと若きドウアンがコロンビアの守備網を何度も切り裂いていた。だが、結果的には点を取れなかった。オスピナ(GK)とアリアス(右SB)が不在のディフェンス陣から1ゴールも奪えなかったのだ。あれだけ攻めて枠内シュートがたった2本では厳しい。コロンビアも結果的には多くなかったが(4本)……ティグレ(虎、ファルカオの愛称)がPKとはいえ、きっちり仕事をした」

 日本の詰めの甘さを指摘し、「終わってみればコロンビア勝利が妥当な結果だった」と結論づけている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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