「初陣、勝利、他には何もなかった」 アルゼンチン全国紙がコロンビア代表を酷評…森保ジャパンについては?

2019年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

コパ・アメリカでは同組のライバルをどう見た?

注目されたハメス(10番)は時折、鋭い動きを見せたが、87分にベンチへ退くまで、チャンスに絡む回数は多くなかった。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 0-1 コロンビア/3月22日/日産ス

 日産スタジアムで行なわれたキリンチャレンジカップ、南米の強豪コロンビア代表との一戦に臨んだ日本代表は、チャンスを決め切れずに僅差で敗れ去った。

 序盤から素早いフォアチェックでコロンビアを苦しめた日本は、左サイドの中島翔哉を起点に、効果的な攻撃を展開。しかし、ジェリー・ミナとダビンソン・サンチェスというプレミアリーグ(エバートンとトッテナム)でプレーする巨漢CBコンビに決定機を阻まれてしまう。

 そして、スコアレスで迎えた後半、立ち上がりからギアを上げて日本を押し込んだコロンビアは、64分に冨安建洋のハンドでPKを獲得。これを主砲のラダメル・ファルカオが豪快にゴール左隅へ決めて、先制に成功した。

 先手を取られた日本は、失点直後に香川真司を投入。さらに乾貴士、鎌田大地、小林祐希、安西幸輝と、積極的な交代策でプレスバックしたコロンビアの守備網を破りにかかったが、惜しくも力及ばずに逃げ切られた。

 先月7日に就任したポルトガル人監督カルロス・ケイロスの初陣を白星で飾ったコロンビアだったが、その評価は決して高くはない。とりわけ辛辣だったのは、アルゼンチンの全国紙『Ole』だ。

 来る6月に開催されるコパ・アメリカのグループリーグでコロンビアと同組となったアルゼンチン。それだけに、同国内での日本戦の注目度は高かったようだが、『Ole』は「初陣、勝利、それ以外には何もなかった」と銘打った、辛口のレポートを掲載した。

「ケイロスのチームとなっての初戦で、コロンビアは1-0で日本を下した。内容的には、あまり明るい話題はなかった。重要な準備段階で彼らは、ただ最低限の勝利を収めただけだった」

 ライバルについて辛辣に書き綴った『Ole』だが、同じくコパ・アメリカに出場する日本については、「ホームチームは堂安らの機動性を活かして、コロンビアの守備陣にいくつかの問題を生じさせた」と、度々繰り出したショートカウンターからの素早い攻撃が効果的であったと称えた。

 とはいえ、やはり『Ole』の注目はコロンビアの出来。同紙は、最後にこうまとめている。

「コロンビアは何とか耐え抜き、勝利して喜びに浸った。しかし、今の彼らにとって、来週の火曜日の韓国戦は、難敵と直面"しなければならない"一戦と言えるだろう」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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