鳥栖がクエンカのJ初ゴールで劇的な今季初勝利!F・トーレスが負傷交代、さらに退場者を出すも逆境を跳ね返す

2019年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半ATにクエンカがヘディングで劇的な決勝弾!

コンディションの問題などで前節Jデビューを果たしたクエンカ。この日も途中出場だったが、見事に結果を残した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 3月17日、J1リーグ4節が各地で開催され、サガン鳥栖がジュビロ磐田を1-0で下した。

 開幕3連敗中の鳥栖は攻撃陣をテコ入れ。前節先発したチョ・ドンゴンをベンチに置き、最前線にフェルナンド・トーレス、2列目に右から金崎夢生、ユース所属の松岡大起、原川力を起用した。前節Jデビューを飾ったイサック・クエンカはベンチからのスタートとなった。
 
 一方の2分1敗で開幕から勝利のない磐田は前節同様に川又堅碁、大久保嘉人らを先発起用。敵地で今季初勝利を目指した。
 
 試合は序盤から鳥栖のペース。パスを最終ラインから丁寧につなぎ、前線のF・トーレスにボールを集める。21分にはそのF・トーレスがペナルティエリア内で振り向きざまにシュート。惜しくもこれは相手GKカミンスキーの好セーブに阻まれたが、得点の予感を漂させた。
 
 一方の磐田は最前線の川又を起点に攻撃を展開するが、なかなか前でボールが収まらない。自由に動く大久保がフリーになるも、これも上手くいかせずに決定的な場面が作れなかった。
 

 0-0で迎えた後半、主導権を握っていた鳥栖にアクシデントが起こる。50分、F・トーレスが相手の背後に抜け出そうとすると、右の太ももを負傷。自ら交代を要求し、ベンチに下がったのだ。

 以降は代わりに投入された豊田陽平の高さも生かしながら、相手陣内に攻め込む。再三に渡り、決定機を生み出すがあと一歩のところで決め切れない。59分には右サイドを打開し、ゴール前で混戦になるが松岡がシュートを放てなかった。すると、さらなる難局が鳥栖を襲う。61分、CBの高橋祐治が2枚目のイエローで退場となるのだ。鳥栖にとっては2試合連続での退場劇。数的不利となり、苦しいゲーム運びを強いられる。
 
 それでも今季初勝利を目指す鳥栖は、直後にカルロ・ブルシッチをCBに投入。守備の陣形を整えると、10人で戦っている数的不利を感じさせない勇猛な攻めを見せる。そして、後半アディショナルタイムだ。途中出場のクエンカが原川の左クロスに頭で合わせ、決勝点となるJ初ゴール。鳥栖は新助っ人の活躍で今季初勝利を掴んだ。一方の磐田は開幕4戦勝ちなしとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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