「クソッタレ!」「もううんざりだ」CL敗退のローマ会長がVAR判定に激怒!

2019年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

主審は映像で確認することなく…。

延長戦の末にポルトに屈したローマ。このコラロフも怒りが収まらず。(C) Getty Images

 現地時間3月6日、ポルトとのチャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16第2レグに臨んだローマは、延長戦の末に敗れ、2年連続のベスト8進出を逃した。

 第1レグを2-1で制しながら、この第2レグで2試合合計3‐3に追いつかれて、延長戦に持ち込まれたローマは、終盤の114分にPKを献上する。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の助言とビデオ判定の末に、アレッサンドロ・フロレンツィがフェルナンドを引っ張ったとみなされたのだ。このPKをアレックス・テレスに決められ、トータルスコア3-4とされ、ビハインドを背負った。

 1点を取ればアウェーゴールの差で再逆転できるローマは、アディショナルタイムにパトリック・シックがペナルティーエリア内で倒れる。だが、ジュネイト・チャキル主審は映像を確認することなく、インカムでVARとやり取りしただけでファウルはなかったと判定。PKは与えられなかった。
 
 そのまま試合終了の笛を迎えたローマは、大会から姿を消した。クラブ公式ツイッターによると、ジェームズ・パロッタ会長は試合後、「昨年は準決勝で(勝利を)だまし取られたから、チャンピオンズ・リーグへのVAR導入を求めた。でも今夜はVARがあっても、また(勝星を)盗まれた」と激怒している。
 
「シックがボックス内で倒されたのは明らかだ。VARがそれを指摘したのに、何も与えられなかった。クソッタレの判定にうんざりだ。もう諦めるよ」

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、DFのコスタス・マノラスも「VARがあるのにミスなどあり得ない。主審は映像を見ることもしなかった」と怒りを隠しきれなかった。

「恥ずべきことだ。コンタクトがあったのは明白だった。主審は映像を見て、PKを与えるべきだった。どうして、こういうことが僕たちにばかり起きるのか、理解できないよ。去年はリバプールとの準決勝で2つのPKが見逃された。レフェリーは後で謝ったりするけど、まったく無意味だ」

 国内リーグではラツィオとのダービーに0-3と完敗したばかりのローマは、CLからも姿を消し、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の解任が取り沙汰されている。現在5位のセリエAで4位以内に入り、来シーズンのCL出場権を獲得できるか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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