【湘南】98年以来の開幕2連勝はならずも…2戦4得点の出来に曺監督も上々の評価

2019年03月03日 佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

FC東京を相手に打ち合いを繰り広げ、敗戦は喫してしまったが…

敗戦したが、試合後、サポーターからは温かい声援が送られた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1・2節]湘南2-3FC東京/3月2日/BMW

 湘南にとって今節のFC東京戦は、開幕戦から続く2戦連続のホームゲーム。前節は昨季4位の札幌を相手に2-0の無失点勝利を収め、幸先の良いスタートを切っていた。

 曺監督は「開幕からホームで2試合連続やる、というのは僕が監督をした中でも初めてで珍しいケース」と話していたが、湘南にとってはホームの後押しを受けて勝点を積み上げ、98年以来21年ぶりの開幕2連勝といきたい一戦だった。

 湘南は堅守のFC東京を相手に、相手のオウンゴールを誘って17分に先制点を奪う。だがわずか10分後、FC東京のMF東慶悟に同点弾を決められると、さらに40分、MF橋本拳人に追加点を奪われ、前半のうちに逆転を許してしまう。

 51分にはGK秋元陽太がセーブしたボールが不運にも味方の腕に当たりPKを献上。これをディエゴ・オリヴェイラに決められリードを広げられた。

 55分、開幕戦で2得点を挙げた武富が強烈なヘディングシュートを叩き込んで1点を返したものの、それ以降は相手のゴールネットを揺らせず、2-3で敗戦。1万2878人の観客が駆けつけたホームで勝点を積み上げることはできなかった。
 
 結果的に勝点を挙げることはできなかったが、対峙したFC東京とは昨季の対戦で1分1敗(0-0/0-1)、1ゴールも奪えなかった。そんな相手に対して2-3の打ち合いを展開できるようになったことは、昨季に比べチームが確実に進化、成長を遂げていると言えるのではないだろうか。

 曺監督も結果をポジティブに捉えており、「開幕2試合で4得点取れることはこれまでになかった」「(点数を)1-3にされたあとでもリバウンドメンタリティを持って2-3、3-3にしようとしたところは評価してあげなければいけない」とコメント。

「Get 3(勝点3)」をホームでサポーターとともに喜ぶことはできなかったが、今シーズンのチームに明るい展望が感じられた、ポジティブな黒星だった。

取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
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