伝統のダービーはドロー決着! 負傷者続出も耐え抜いたマンUがリバプールから貴重な勝点を奪う

2019年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ユナイテッドは前半で大きくゲームプランが狂うも…

サラーを中心に攻め続けたリバプールだったが、最後までユナイテッドの赤い壁を打ち破れなかった。 (C) Getty Images

 現地時間2月24日、プレミアリーグ第27節がオールド・トラフォードで行なわれ、マンチェスター・ユナイテッドとリバプールが対戦した。

 イングランド・サッカーの歴史において熾烈な争いを繰り広げてきた両雄による通算202回目の「ナショナルダービー」の序盤戦は互いに相手の出方を伺う慎重な入りとなった。

 そうした展開のなかで徐々に主導権を握るようになったのはアウェイチームだった。素早いプレスバックで、継続してセカンドボールを回収できるようになると、攻撃にもテンポが生まれ、相手を押し込んでいった。

 一方のホームチームは思わぬアクシデントに見舞われる。24分間でエレーラとマタが負傷で離脱。さらに43分にマタと交代で入ったリンガードもハムストリングを痛めて退場せざる得なくなり、前半のうちに3つの交代枠の消化を余儀なくされたのだ。

 アクシデントの影響もあってプランの変更を強いられ、メンタル面での動揺が見られたユナイテッドに対し、31分にフィルミーノが負傷交代となったリバプールも決定機を多く創出できずに前半はスコアレスで折り返した。

 迎えた後半も、ポゼッションをしながら主導権を握ったリバプールに対し、ユナイテッドは堅守速攻のスタイルで応戦。ダービーマッチらしい痺れる展開が続いた。

 65分以降、攻めるリバプールと守るユナイテッドという構図が明確に表れるようになるも、チャンスメイカーでもあるフィルミーノの離脱が響き、攻めあぐねた前者は、71分にシャキリ、79分にオリギと、攻撃的なカードを矢継ぎ早に切って、攻撃への意識を高めていった。

 残り時間が刻一刻を減っていき、1点差勝負の様相を呈していくなか、ことごとくセカンドボールを拾い続けたリバプールは、ワンサイドゲーム気味に攻め込んだが、サイドからの単調な攻撃に終始。集中力を保ち続けたユナイテッドの赤い壁を打破できなかった。

 結局、試合は最後まで得点シーンが見られずにスコアレスドローで決着。前半に相次ぐアクシデントに見舞われたユナイテッドにとっては価値ある一戦、一方、攻勢を強めながら勝ち切れなかったリバプールはタイトルレースを展開していくうえで手痛い引き分けとなった。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事