ソン・フンミンの鮮やかボレー炸裂! トッテナムがドルトムントに3発を食らわせてCL8強へ前進

2019年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

終盤にゴールラッシュを決め込む!

エースのケインが故障離脱中というなかで気を吐くソン・フンミン。この試合でも鮮やかなボレーでチームを勝利に導いた。 (C) Getty Images

 現地時間2月13日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1レグがロンドンのウェンブリー・スタジアムで行なわれ、トッテナムとドルトムントが対戦した。

 過去に4度対戦して2勝2敗のイーブンという両軍の対戦は、ドルトムントがマルコ・ロイスとアルカセル、トッテナムがハリー・ケインと、ともに点取り屋を欠いたこともあって、相手の出方を伺う慎重なスタートとなるかに思われたが、立ち上がりから中盤でボールを奪い合うプレーを披露する。

 最終ラインからきっちりとビルドアップをするホームチームに対して、アウェイチームは、最前線からの守備を徹底。それにより随所で激しいボールの奪い合いが展開され、互いに一歩も引かないCLらしいハイレベルな戦いが繰り広げられた。

 その後も一進一退の攻防が続くなか、44分にドルトムントはCKの流れから攻め上がっていたザガドゥが決定的なヘディングシュートを見舞うも、この一撃は相手守護神ロリスの右手一本でセーブされてゴールとはならず。結局、前半はスコアレスで折り返しとなった。

 決定機こそ少なかったものの、緊張感が漂うなかで進行した試合は、後半開始早々にホームチームが動かす。

 47分、相手DFハキミのトラップミスからボールを奪ったトッテナムは、左サイドでボールを繋いで、攻め上がったヴェルトンゲンが柔らかいクロスをボックス内へ供給。これをソン・フンミンが右足のインサイドで直接合わせてゴールを決めたのだ。
 
 公式戦4試合連続ゴールとなるソン・フンミンの一撃で先手を取り、勢いに乗るトッテナムに対し、自分たちの些細なミスから失点したドルトムントは、やや集中力を欠いたようなプレーが散見。思うように敵陣深くにボールを持ち運べない時間帯が続いた。

 70分以降もボールを保持されて攻めあぐねながらも、セカンドレグを考えてか、攻勢を強めなかったドルトムントに対し、トッテナムは怒涛のラッシュで一気に畳みかける。

 まずは83分、敵陣右サイドでボールを持ったオーリエがアーリーを供給すると、これに走り込んできたヴェルトンゲンがダイレクトボレーで合わせて決定的な2点目を奪取。さらに浮足立つ相手を尻目に86分には左CKから途中出場の長身FWジョレンテがヘディングシュートを決めたのだ。

 あっという間に3点差として大きなアドバンテージを得たトッテナムは、88分にゲレイロとラーセンという攻撃的カードを切ったドルトムントの追い上げを危なげなくかわしてシャットアウト。3-0という見事な完封勝利を掴んだ。

 我慢強く戦って、アウェイゴールを許さずにベスト8進出を大きく手繰り寄せたトッテナム。一方で敗れたドルトムントは前半の内容が良かっただけに、ロイスやアルカセルなどの主力の怪我が目立ったにせよ、悔いの残る結果となった。
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