白熱の“コパ・クラシコ”、第1レグはドロー! メッシ温存のバルサを伏兵マウコムが救う

2019年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベルナベウでの第2レグは27日。

同点ゴールを叩き込んだマウコム。メッシが不在だった後半途中まで、バルサ攻撃陣を支えた。(C)Getty Images

 現地時間2月6日に実施されたコパ・デル・レイ準決勝第1レグ、バルセロナ対レアル・マドリーの一戦は、1-1のドローに終わった。

 先制したのはマドリーだった。6分、ヴィニシウス・ジュニオールの左からのクロスを、逆サイドで受けたカリム・ベンゼマが折り返し、ルーカス・バスケスがこれに合わせた。

 前半を押し気味に進めたマドリーは、その後もヴィニシウスが左サイドでカウンターの起点となり、再三バルサ・ゴールを脅かす。この18歳にあと少しフィニッシュの精度が備わっていれば、あるいは3点差をつけて前半を折り返すことも可能だっただろう。

 一方、バルサのエルネスト・バルベルデ監督は、リーガで右太腿を痛め、コンディションに不安があるリオネル・メッシをベンチに置き、右FWの位置にマウコムを起用した。

 そのマウコムが指揮官の抜擢に応えたのは、25分をまわったあたり。マドリーのハイプレスに窒息しかけていたチームを、後方のネウソン・セメドとの息の合った縦のコンビプレーで救う。ふたりは右サイドから何度となく突破をしかけ、マドリーゴールに襲い掛かった。

 もっとも、FKのチャンスから放ったイバン・ラキティッチのヘッドはバーを叩き、ルイス・スアレスの左足ショットは、マドリーの守護神ケイラー・ナバスの好守に阻まれる。前半はアウェーのマドリーの1点リードで折り返した。
 
 後半は、マドリーがやや重心を後ろに置いたこともあり、バルサがボールをキープする時間が増えるが、どこか"持たされている"感は否めない。50分過ぎには、バルサの攻撃に物足りなさを感じ始めたカンプ・ノウのスタンドから、メッシの登場を求める「レオ・コール」が沸き上がった。

 そんななか、バルサに同点ゴールが生まれる。決めたのは好調マウコムだった。57分、ラングレからの縦パスに抜け出したジョルディ・アルバの突破をナバスがストップ。そのこぼれ球を拾ったスアレスのシュートはポストに阻まれたが、その跳ね返りをマウコムが押し込んだ。

 そして、両チームのベンチが動く。バルサはフィリッペ・コウチーニョとラキティッチに代えてメッシとアルトゥーロ・ビダルを、マドリーはマルコス・ジョレンテとヴィニシウスを下げてカゼミーロとガレス・ベイルをそれぞれピッチに送り込んだ。

 本来の役者が戻り、さらにクラシコらしさを増した試合は、オープンな展開となる。メッシを加えて勢いづくホームチームに対し、マドリーもベイルとベンゼマを中心に鋭いカウンターで応戦。両方のゴール前で、見応えのある攻防が展開された。

 だが、その後スコアが動くことはなく、試合は1-1でフィニッシュ。どちらが決勝に進出するかは、現地時間27日、サンティアゴ・ベルナベウで行なわれる第2レグで決まる。
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