アジア杯決勝の相手、カタールとの通算成績は2勝4分2敗。最も印象に残る戦いをプレイバック!

2019年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

2011年のアジアカップ準々決勝は歴史に残る死闘!!

劇的な決勝弾を決めた右サイドバックの伊野波。自身にとっては代表戦で決めた唯一のゴールは記憶に残る一撃となった。(C)SOCCER DIGEST

 2月1日、アジアカップの決勝がUAEのザイード・スポーツシティ・スタジアムで行われる。

 2大会ぶりのアジア制覇まであと1勝に迫っている日本代表が、ファイナルで相まみえるのはカタール代表だ。2022年のワールドカップ開催地でもある中東の難敵とは過去に8度対戦し、2勝4分2敗と互角の成績。だが、2000年以降の5試合に限ってみると2勝3分と負けがない。

 2000年と2007年のアジアカップ、2009年の南アフリカ・ワールドカップ予選ではカタールと引き分けているものの、近年はカタールに勝ち越している日本。なかでも最も印象深い一戦は、2011年に行なわれたアジアカップの準々決勝だろう。

 日本は序盤からカタールに攻め込まれると、13分だ。オフサイドトラップを上手く掛けられず、パスを受けたセバスチャンに突破を許してゴールを奪われてしまう。その後も攻めあぐねた日本だったが、29分に決定機を迎える。本田圭佑のスルーパスを受けた岡崎慎司がループシュートを放つと、香川真司が詰めて同点に追い付いた。
 
 1-1で迎えた後半は日本のペースで進んでいくものの、63分に試合の流れを大きく左右する出来事が発生。自陣で相手を倒した吉田が2枚目のイエローカードをもらい、退場処分となったのだ。このファウルで与えたFKをセサルに直接決められ、日本は再びビハインドを背負う展開となった。

 数的不利となった日本は前田遼一を下げ、CBに岩政大樹を投入。ゲームを落ち着かせながら、攻撃を展開していく。すると71分、岡崎の突破からボールがペナルティエリア内でこぼれると、香川が左に持ち出してシュート。これが見事に決まり、日本は再び同点に追い付いた。

 そして、完全に勢い付いた日本は試合終了間際に劇的なドラマを起こすのだ。90分に香川がドリブルでゴール前をこじ開けると、GKも交わす。直後にDFと交差したが、右サイドバックの伊野波雅彦が押し込んでついに逆転に成功。そのまま逃げ切った日本はカタールを下して、準決勝へと駒を進めた。
 
 カタールに勝利した日本は準決勝で韓国、決勝でオーストラリアを撃破。アジア王者の座を勝ち取った大会を語るうえで、カタール戦は忘れてはならない名勝負だった。

 果たして、決勝ではどのような結末が待っているのか。8年前のように手に汗握る展開になるのか、それとも強さを見せつけ、快勝となるのか。注目の一戦は1日の日本時間23時にキックオフを迎える。

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