「アジアのアイコン」「栄光のキャリアを築いた」海外メディアが中田英寿ら日本代表を彩ったスターを特集!【アジア杯】

2019年01月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サムライブルーは『個』ではなく『集団』として成長している」

『Fox Sports』が紹介したのは、中田(中央)、中村(右)、稲本(左)ら、日本代表の躍進を支えてきたスターたちだ。 (C) Getty Images

 ついにベスト8が出揃い、活況を呈しているアジアカップは、1月24日から準々決勝がスタートする。8年ぶりの戴冠を目指す日本代表は、ベトナム代表との一戦に臨む。

 そんななか、世界的ネットワーク『Fox Sports』のアジア版は、「消えたスーパースター」と銘打った特集記事を掲載。そのなかで日本サッカーを支えた名手たちを紹介している。

「世界の舞台で日本が注目されるようになるための大きなステップとなったのは、2002年の日韓ワールドカップだった」とした同メディアが、「アジアのアイコン」として最初に紹介したのは、その当時の中心メンバーである中田英寿だ。

 1998年7月にベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)からイタリアのペルージャへ移籍した中田は、その1年半後に名門ローマへ電撃入団。2000-2001シーズンには、ユベントスとの熾烈なデットヒートの末に日本人で唯一のスクデット獲得を経験し、時代の寵児となった。

 そんな中田について『Fox Sports』は、「2002年のワールドカップで日本を決勝トーナメントに導くゴールを決めたのが、彼のキャリアのピークだった」とし、29歳で衝撃的な引退を決断した2006年のドイツ・ワールドカップまでのキャリアを次のように評した。

「ナカタはピッチ内外での素晴らしいパフォーマンスで日本の象徴となった。そのブランド力はデイビッド・ベッカムに匹敵するものであったと多くの人が考えていた。そして全てに満足した彼は29歳でサムライブルーを去った。その後、彼が作った道を多くの人が歩むようになった」

 そんな日本サッカー界屈指のカリスマに続いて、『Fox Sports』が「次の時代」として登場させたのは、稲本潤一と中村俊輔の二人だ。
 同メディアは、キャリアの序盤に欧州挑戦を果たした両者を、「彼らは夢見ていたであろう道を歩めなかったが、ヨーロッパの酸いも甘いも経験した。代表においても、このデュオは2000年のアジア制覇に貢献。イナモトはサムライのために82試合、ナカムラは98試合に出場した」と評した。

 さらに同特集では、本田圭佑と香川真司も取り上げられている。

 ミランとドルトムントというビッグクラブを渡り歩いた二人について『Fox Sports』は、「最も栄光のキャリアを築いた」として、「二人とも2011年のアジアカップを勝ち取った。そしてホンダは3度、カガワは2度もワールドカップに出場し、彼らは日本サッカーの格を上げた」と綴った。

『Fox Sports』は、この特集をこう締めくくっている。

「今回のアジアカップの日本代表メンバー23人の中には12人もヨーロッパで活躍する選手たちがいる。これは中田がJリーグ以外でプレーする唯一の日本人だった時代と比較すると、サムライブルーが『個』ではなく『集団』で成長していることを象徴する成果だ」
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