「若い頃に戻りたいか?」 ドイツ紙の問いにフランクフルト長谷部誠が「ノー」と答えた理由

2019年01月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「熱いお風呂に浸かる」「日本食」「トリートメント」

「状況によって、ピッチにいる選手たちだけの判断で戦術を変えなければならないこともある」と語った長谷部。いまその判断を下しているのは、間違いなく彼だ。 (C) Getty Images 

 ウインターブレークを経て再開したブンデスリーガ、第18節でフランクフルトはフライブルクを3-1で下した。

 3バックの中央で先発出場し、同リーグ公式サイトが選ぶ18節のベストイレブンに選出されたた長谷部誠。「マコトは欠かせない存在」と絶賛する監督のアディ・ヒュッターをはじめ、現在リーグ得点王のルカ・ヨビッチらチームメイト、そしてサポーターからの信頼は絶大だ。

 同試合の評価で、長谷部にチームトップタイの「2」を付けたドイツ紙『Bild』は、35歳にして「選手人生の絶頂期を迎えている」と自ら認めるベテランの「シークレット・フィットネス」を探るべく、彼にインタビューを行なっている。

 「通常、サッカー選手であれば、35歳を迎えたら引退を考える。だが、長谷部はそうではなく、今がベストでありパーフェクト」と評された長谷部は、ここ10年間続けている習慣について回答している。

「毎日、クナイプのバスソルトを使って筋肉をほぐすために温かいお風呂に入っています。妻は僕のために、毎日ヘルシーな日本食を作ってくれます。また、欠かさず身体のトリートメントを行なっていますね。

 トレーニングはいつも限界まで行ないます。鍛え足りない状態は、自分の身体にとって良くないと思っているので。あとは、僕がこれまでずっと、サッカーに人生を捧げてきたことも大きいのではないでしょうか?」

 続いて、「40歳まで選手を続ける?」という質問には、「かつて、ジョークで言い始めたことなのですが、少しずつ現実的になるような気もしています。ただ、まだ宣言はしません。目の前の試合で結果を出し続けることが大切です」と語った。

 そして同紙は、選手人生の"黄金期"を迎えている長谷部に、こんな質問をぶつけている。

「チームでは、若い選手たちも多く活躍している。あなたも、25歳に戻りたいか?」

 対する長谷部の回答は、このようなものだ。

「いいえ。僕は24歳でドイツに来て、そこでフェリックス・マガト監督の下で3年間プレーし、非常に多くの体験をしました。とてもいい経験だった。いまでは、そう振り返ることはできますが、あれ以上は想像できません……」

 いまや「ピッチ上の指揮官」と呼ばれるようになった長谷部だが、「鬼軍曹」の下での強烈な体験は、いまでも忘れられないものであるようだ。

 最高の状態にある35歳は、今後もフランクフルトを牽引していくことが期待される。次の一戦は、現地時間26日に行なわれる第19節、ブレーメンとのアウェーマッチだ。
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