「ベトナムにも勝機がある!」サウジ戦辛勝の日本代表に海外メディアが警鐘!|アジア杯

2019年01月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本は酷暑にやられ、大半の選手が本領を発揮できなかった」

日本は武藤(13番)や堂安、原口らも守備に奔走。全員守備で虎の子の1点を守り切り、かろうじてサウジを下した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 水曜日に行なわれたアジアカップのラウンド・オブ16。サウジアラビアに1-0で勝利を飾ったとはいえ、日本のよもやの大苦戦に海外メディアも驚きを隠せない。とりわけポゼッション率がサウジの76%に対して日本が24%という事実はショッキングだったようで、「想定外の展開だった」と見なす媒体が多い。

 そんななか、世界的ネットワーク『Fox Sports』のアジア版が、日本vsサウジ戦を多角的に検証。「5つのトーキングポイント」と題して特集を組んだ。

 同メディアがまず第一に挙げたのが「サウジの決定力不足」だ。「彼らは力強い日本を相手に臆せず果敢に打って出たが、最後のパスやシュートの精度がお粗末にすぎた。シュートはほとんどが枠に飛ばないかブロックされたのだ」と酷評している。一方で称えたのは冨安健洋の決勝ゴールで、「タケヒロ・トミヤスのヘディングは誰にも止められなかった。若きサムライはガク・シバサキ(柴崎岳)のコーナーを誰よりも高くジャンプして見事に合わせただけでなく、終始粘り強いディフェンスでサウジ攻撃陣の前に立ちはだかった」と褒めちぎった。

 前半は攻め込まれながらもチャンスらしいチャンスを与えていなかった日本だが、後半はみるみるうちに守備の連動性を欠いた。同メディアは「日本は酷暑にやられた」とし、「徐々に守勢のなかで体力を削られ、後半は大半の日本人選手が本領を発揮できなかった」と断じている。

 
 だが、圧倒的な攻勢に転じながらもサウジは1点が遠かった。『Fox Sports』アジア版は、アントニオ・ピッツィ監督がファハド・アルムワラドの起用にこだわりすぎたと指摘するのだ。「結果的にピッツィは、アルムワラドとの心中に失敗したのだ。本来ウイングである彼を最前線のターゲットに配したが、クオリティーは示せないままだった。サウジのストライカー不足は深刻である」と言い切った。

 そして最後に、「ベトナムは自信を持って日本に襲いかかる」という気になる見出しを付けて、こう論じている。

「日本はサウジに勝利こそしたが、誰もが思い描いていたほどの力を差は見せつけられなかった。次なる(準々決勝の)相手、ベトナムは試合を観て手応えを感じたことだろう。きっと付け入る隙はある。パク・ハンソ監督と"金色の星の戦士たち"(代表チームの愛称)はおそらく、おそらくだが、アジアカップでもっとも成功しているチームを相手に勝機はあると踏んだのではないだろうか」

 凄まじい機動力と、どこからでも貪欲にシュートを撃ち込む積極性が売りのベトナム。森保ジャパンにとって厄介な相手となるのは間違いなさそうだ。

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