年末年始の風物詩、高校サッカー選手権の幕開けまであと２日。12月30日に戦いの号砲が鳴り、選ばれし48代表校は来年１月14日に行なわれる決勝を目指す。

　例年、選手権を通じて多くの選手が飛躍を遂げる。今季はどんな選手が大舞台で躍動するのか。高校サッカーダイジェスト編集部が３回に分け、選手権の主役候補を取り上げてきたが、最後となる今回はDF・GK編だ。

　今年は例年以上に最終ラインにタレントが揃っている。鹿島入りが内定している流経大柏の関川郁万や、192センチの大型ＣＢで高体連では唯一Ｕ－19代表としてアジア選手権を戦った福岡入団内定の三國ケネディエブスなど、今後の成長に期待が懸かる逸材が目白押しだ。

【PHOTO】次世代のスター候補生を厳選！ 選手権を熱くするヒーローズファイル～DF＆GK編

　その他にも将来を嘱望される守備者がおり、松本入団内定の四日市中央工の山本龍平やＦＣ東京入りが決まっている東福岡の中村拓海なども飛躍が待たれる人材。今後の日本サッカー界を担う可能性を持った彼らに注目が集まる。

Part１、２はこちらから
【選手権】次世代のスター候補生を厳選！この冬ブレイク必至の逸材図鑑30～FW編
【選手権】次世代のスター候補生を厳選！この冬ブレイク必至の逸材図鑑30～MF編
写真はこちらから
【PHOTO】次世代のスター候補生を厳選！ 選手権を熱くするヒーローズファイル～MF編
【PHOTO】次世代のスター候補生を厳選！ 選手権を熱くするヒーローズファイル～FW編

【高校サッカーダイジェスト厳選／選手権注目タレント】
Part.３　DF＆GK編（No.21～No.30）
 
No.21
齋藤我空（さいとう・がく）
駒澤大高（東京B）／３年
東京のライバルたちの前に立ちはだかった"赤い壁"。抜群の身体能力を利したヘディングやスピードで対峙したFWを封殺する。１年次に選手権８強を経験。２度目の挑戦に「成長したところを見せたい」と意気込む。
 
No.22
山本龍平（やまもと・りゅうへい）
四日市中央工（三重）／３年／松本入団内定
憧れはユベントスのD・コスタで、来季から加入する松本では左SBや左サイドハーフでの起用が予想される。ただ、旺盛な攻撃心を抑え、四中工ではCBでのプレーに集中。小柄ながら空中戦に強く、左足のキック精度も高い。
 
No.23
三國ケネディエブス（みくに・けねでぃえぶす）
青森山田（青森）／３年／U-19日本代表／福岡入団内定
高体連の選手では唯一、U-19代表として今秋のアジア選手権に参加。U-20W杯出場権獲得に貢献した。192センチの長身を利した規格外のヘディングは必見だ。兄のスティビエアエブスが２年前に経験した日本一を狙う。
 
No.24
中村拓海（なかむら・たくみ）
東福岡（福岡）／３年／U-18日本代表、U-19日本代表／FC東京入団内定
サイドを上下動するだけでなく、センターでレジスタの役割もハイレベルにこなす近代型の右SB。多彩なキックや豊富なイマジネーションに加え、持久力も兼ね備え、スカウト陣から熱い視線を浴びてきた。
 
No.25
山田梨功（やまだ・りく）
浜松開誠館（静岡）／３年
「開誠館の名前を広げられるような大会に」と抱負を述べる静岡王者の主将。直接FKを決められる精度の右足に加え、静岡県選抜で外国人相手にも通用した対人・空中戦の強さが売りだ。予選でMVPに輝いた力を見せつける。
 
No.26
関川郁万（せきがわ・いくま）
流経大柏（千葉）／３年／鹿島入団内定
ゴール前で強さを発揮する強力ヘッダーが全国大会に帰ってきた。準優勝した前回大会後に膝を手術し、インターハイは予選で敗退。そのリベンジに燃えている。モットーは「自分で決めて、守って勝つ」だ。