「警戒すべき危険なプレーヤーの鈴木と三竿がいない。だが…」メキシコ紙がグアダラハラと対戦する鹿島の”伏兵”を警戒

2018年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「鹿島にはセルジーニョと安部がいる」

怪我でCWCへ参加しない鈴木と三竿。リーグ戦やACLで活躍していたふたりだけに、欠場には大きな影響があるだろう。 写真:徳原隆元

 クラブ・ワールドカップ(CWC)に出場する鹿島アントラーズは、15日にメキシコのグアダラハラと対戦する。メキシコのグアダラハラ地元紙『El Informador』は、チーバス(グアラダハラの愛称)の初戦となる鹿島の状態を分析している。

 同紙の取材先となったのは、アレックス・シルベストリさん。38歳のイタリア人アマチュア選手で、ユベントスと鹿島を熱狂的に応援しているという。

 今回のCWCには、ACL決勝でMVPを獲得した鈴木優磨、中盤の要である三竿健斗が負傷のため参加しない。そのため同紙は「鹿島で警戒すべき、チーバスにとって危険なプレーヤーたちが欠場する」とチーバスに有利であるという見方をしているメディアも多いようだ。

 鹿島をよく知るシルベストリさんは「ユウマとミサオが不在なことで様々なことが変わるだろう。特にユウマはゴールやアシストを量産していた存在であり、鹿島にとっては痛手だし、攻撃面がウィークポイントになってしまったと思う」とその見方を肯定している。

 しかし、「鹿島の有効な"武器"は消えたように見えるが、"第二の武器"はある」と続けた。

「攻撃陣のセルジーニョは、非常にいい選手だ。それに安部裕葵という、鈴木よりも若い選手がいて、間違いなくいいプレーをする。さらに、ロシア・ワールドカップで日本代表として戦った昌子源が守備にいるので、彼は代表で得た経験を生かすことができる。土居聖真もきっといい働きをすると信じている」

 また、鹿島をヨーロッパリーグのクラブに例えるならばどこのチームか、という問いかけには首をひねった末にこう答えている。

「比較するのはすごく難しいが、ひとつ言えるのは、鹿島は1992年に設立された日本の1部リーグで8回優勝し、今季は3位で終えている。成績だけをみれば、ヨーロッパでの偉大なクラブと肩を並べるチームだと思う」

 以上のことから、同紙は「最も怖いとされた存在は不在。だが、油断は禁物」と結論づけたようだ。

 鹿島とグアダラハラの一戦は12月15日、17時(日本時間22時)にキックオフする。メキシコ紙が警戒するセルジーニョと安部の活躍にも注目したい。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事