【J1参入PO】磐田が2-0勝利でJ1残留!東京Vは3度目の下剋上ならず

2018年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

引き分けでも残留の試合でしっかり勝ちきる

決勝点を挙げた小川航。自ら獲得したPKを沈め、チームを勝利に導いた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1参入プレーオフ決定戦]磐田2-0東京V/12月8日/ヤマハ
 
 J1参入プレーオフ決定戦のジュビロ磐田対東京ヴェルディが12月8日、ヤマハスタジアムで行なわれ、磐田が2-0で勝利。J1残留を決めた。
 
 磐田は引き分けでも残留、東京Vは勝利が昇格条件というレギュレーションで行なわれた一戦は、立ち上がりから局面での激しいバトルが続いた。
 
 前半は磐田がボールポゼッションで優位に立つも、対する東京Vもしっかりと守備を固めて付け入る隙を与えない。そうして時間が経過していったが、迎えた39分。磐田が一瞬の隙を突き、巧みなパスワークで東京Vの守備を崩した。
 
 前線でクサビを受けた大久保嘉人がダイレクトで後ろに落とし、これを素早く山田大記がサポート。山田が1トラップして相手守備陣の急所を突くスルーパスを通すと、GKと1対1になった小川航基がPKを獲得し、自ら沈めて先制に成功する。
 
 さらに磐田は東京Vの動揺を見逃さずに、前線からのプレスを強めてチャンスを創出。42分には田口泰士が高い位置でボールを奪ってFKを獲得し、44分にもハイプレスがハマってカウンターに持ち込み、最後は小川大貴がミドルを放った。
 
 後半に入ると東京Vが動く。昇格のために2点以上が必要になったアウェーチームは、開始から梶川諒太に代えて渡辺皓太を投入。キックオフ直後の46分にドウグラス・ヴィエイラを下げてレアンドロをピッチに送り込む。さらに、64分に奈良輪 雄太に代えて李栄直を投入。早い段階で3枚の交代枠を使い切った。
 
 これらの交代で攻撃が活性化した東京Vは、レアンドロの抜け出しやセットプレーなどでゴールを狙うも、なかなか決定的な場面を作れない。そうするうちにパスミスが目立ち始め、次第に試合のペースは磐田へ移っていく。
 
 磐田は76分にカウンターで抜け出した大久保が決定的な場面を迎え、80分に田口が直接FKを沈めて試合の行方を決める2点目をゲット。結局、そのまま2-0で勝利を収めた。リーグ戦では最終節で16位に沈んだ磐田だったが、最後の最後に意地を見せ、2度の"下剋上"を成し遂げて決定戦まで進んできた東京Vの挑戦を退けた。
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