ジエゴ・コスタの長期離脱で代役FWを探すアトレティコ、狙いはセルタの大型ストライカーか?

2018年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

シメオネ監督は冬の補強に消極的?

長年抱えていた古傷の手術に踏み切ったジエゴ・コスタ。アトレティコはこの大型FWの代役確保に動くのか。(C)Getty Images

 アトレティコ・マドリーのジエゴ・コスタは、左足の治療のために祖国ブラジルへと渡った。手術は無事成功。クラブは詳細を公表していないが、離脱期間は3~4か月になる見通しだ。

 報道されているとおり、ジエゴ・コスタが早くても3月まで戻らないとなれば、アトレティコはラ・リーガのセビージャ戦(18節)やレアル・マドリーとのダービー(23節)を、そしてチャンピオンズ・リーグのベスト16を、この大型FW抜きで戦わなければならない。

 そこで注目されるのが、冬の移籍マーケットでの動きだ。代役を担うべきニコラ・カリニッチは、今夏の入団以降、公式戦10試合でノーゴールだった。12月5日のコパ・デル・レイ4回戦第2レグでようやく今季初ゴールを記録したが、スペイン紙『Marca』は、「それでもクラブは補強に動くだろう」と報じている。
 
 候補に挙がっているのが、セルタのウルグアイ代表FWマキシ・ゴメス。ただ、獲得に向けての障害は少なくない。例えば、ラ・リーガが設定するサラリー上限の問題だ。M・ゴメスを迎え入れるには、現有戦力の放出が必要であり、カリニッチやジェウソン・マルチンスがその候補になるという。

 そしてもちろん、移籍金の問題もある。M・ゴメスとセルタの間で設定されている契約解除金は5000万ユーロ(約65億円)と高額だ。『Marca』紙はこれについて、「アトレティコには払えない額」と報じている。

 また、M・ゴメスがプレミア勢に人気が高いという事実も、交渉を難しくさせている要因のひとつだろう。

 シメオネ監督は先日、ジエゴ・コスタの離脱について、「自分の好調ぶりをアピールしようと、出番を待っている選手たちにとっては大きなチャンス」とコメント。「いつもどおり、試合ごとにチームが必要なことを探していく」と述べ、既存戦力でやり繰りしなければいけないと話していた。

 1月に補強せず、指揮官の"代案"に期待するのか。それともM・ゴメスの獲得を目指すのか。クラブ首脳陣が今後どのような決断を下すか注目される。
 
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