「全くもってナンセンス」リネカーが王様ペレのメッシに対する“左足しか使えない”批判を一刀両断!!

2018年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

“王様”に異論を唱えたリネカー。

ペレ(右上)のメッシ(右下)に対する考えに異論を唱えたリネカー(左)。その言葉にファンからも多くの反響が集まった。 (C) Getty Images

 サッカー界の王様の一言が物議を醸している。

 現地12月5日、元ブラジル代表FWのペレは、ブラジル紙『Folha de Sao Paulo』の取材で、バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWのリオネル・メッシに対して、次のような辛辣な批評を展開したのだ。

「ある選手はヘディングも上手く、左足でも右足でもシュートを打てる。もう一方は片足しか使えず、スキルもたった一つだけ。ヘディングも上手くない。どうやって比較すればいいんだ? もしも、私と比較すると言うなら、左足でも右足でもシュートを打てて、ヘディングでも点を取れる選手じゃないとね」

「私からすれば、マラドーナが世界最高の選手の一人だ。もし、『彼(マラドーナ)がメッシよりも優れているか?』と聞かれれば、私は間違いなく『イエス』と答えるよ」
 通算で632ゴールを記録している正真正銘のスーパースターであり、現代サッカー界における最高のクラッキとの呼び声が高いメッシに対して、厳しい見解を寄せたペレ。そんな往年のレジェンドに噛みついた男がいる。元イングランド代表のガリー・リネカーだ。

 かつて名古屋グランパスでもプレーし、1986年のメキシコ・ワールドカップでは、アルゼンチン代表と対戦して、"5人抜き"や"神の手"で伝説となったマラドーナとマッチアップもしていたリネカーは、自身のツイッターでペレの見解に異論を唱えた。

「もしも、片足しか使えないことやヘディングが上手くないことを良し悪しの判断材料にするのなら、それはマラドーナにも言えることだ。全くもってナンセンスである」

 現在、英公共放送「BBC」でサッカー解説者を務め、人気を博しているリネカー。それだけにペレの批評を「ナンセンス」と断じた意見には、「その通りだ。そもそもメッシは片足しか必要としていない」や「ペレには申し訳ないがメッシは右足だけでハットトリックを決めたこともある」、「ペレのロジックはドリブル、パス、ゴールで1つのスキルなんだ。もうロジックは死んだ」と、賛同する声が多く集まった。

 誰もがサッカー界のレジェンドの言葉を聞き入れるなか、それを一刀両断したリネカー。その憶することなく持論を言い放つ清々しい姿勢は、あっぱれである。
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