「紳士であり希有なモチベーター」「最後まで戦い抜く」かつての“恩師”が岡崎慎司を大絶賛!

2018年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ラニエリが語った岡崎の「強み」

フルアム戦では72分からピッチに立った岡崎。その2分後に貴重な同点弾をアシストするなど、恩師の眼前で健在ぶりを披露した。 (C) Getty Images

 かつてレスターを率い、"奇跡"と称されるプレミアリーグ戴冠を成し遂げたイタリア人指揮官クラウディオ・ラニエリは、その当時、イングランド挑戦1年目ながら重宝し続けた岡崎慎司へのリスペクトをいまも抱いているようだ。

 現地12月5日に行なわれたプレミアリーグ第15節、フルアム対レスターの一戦は、前者が1点をリードして迎えた74分、途中出場した岡崎のアシストからレスターのジェームズ・マディソンが同点弾を叩き込み、1-1のドローに終わった。

 先月14日に最下位からの巻き返しを託される形でフルアムの指揮官となったラニエリにとっては、プレミアリーグ制覇を成し遂げた2015-16シーズンから2017年2月に更迭されるまで率いた古巣との対戦となった。

 試合を振り返って、「彼らの方がうまかった」と古巣を称えた67歳の智将は、その時代に「常に100パーセントだ」と溺愛していた岡崎についても、英衛星放送「Sky Sports」で言及している。

「彼は優れた紳士であり、希有なモチベーター。物事をシンプルに考えてもいる。今の時代は戦術が複雑化しているが、彼はより組織的に、チームメイトたちと協力し合って戦うことにフォーカスしている。それが彼の強みだ」

 今シーズンはクロード・ピュエル監督の下、公式戦の出場が12試合で得点がゼロと、苦しい時を過ごす岡崎だが、ラニエリは「彼が諦めることは決してない」と、かつての教え子に期待を寄せた。

「シンジは経験が豊富で、諦めることは決してない。最後まで戦い抜くんだ。たとえ、どれだけ相手の方が上回っていたとしても、彼と一緒にプレーする選手は結果を求めて最後の最後までモチベーションを高めて戦うことができる」

 一部の英国メディアでは、来年1月にオープンする冬の移籍市場でラニエリが、フルアムに岡崎慎司やダニー・シンプソンなど、レスターで重宝していた選手たちを引き抜くとの噂も挙がっている。

 そんななかで発せられた今回のイタリア人指揮官の言葉からは、この引き抜き説が単なる噂ではなく、本当に獲得を望んでいるようにも感じられた。
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