本田圭佑の3戦連続弾を皮切りに4ゴール! ヴィクトリーは4連勝で2位の座を守る

2018年12月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

本田は豊富な運動量と積極性で多くのプレーに絡む

後半はゴールを奪えず、守る時間も長くなったものの、今シーズン2度目のクリーンシートを達成して4連勝。そのチームを中心にいたのは本田だった。写真はバエナの2点目の後。  (C) Getty Images

 12月1日、オーストラリア・Aリーグの第6節が行なわれ、メルボルン・ヴィクトリーは4-0でウェスト・シドニー・ワンダラーズを下した。
 
 開幕2連敗からの3連勝で2位に浮上したヴィクトリー(試合開始時は暫定4位)が、本拠地「マーベル・スタジアム」に、元ドイツ代表のバッベルが率いる8位ワンダラーズを迎えた一戦。前節で2試合連続のゴールを挙げ、全試合でゴールに絡み続けている本田圭佑(3ゴール3アシスト)は、今回もスタメンの名を連ねた。
 
 定位置とも言える中盤右サイドで試合開始を迎えた本田は、下位チームが相手ということもあって立ち上がりから攻勢に立つチームのなかで、前節とは異なり、最初から高い位置取りをキープし、積極的なプレーを見せる。
 
 8分にトイボネンが倒されて得た好位置でのFKを直接狙い、その1分後にはドリブルで中央突破を試みる。また守備でも貢献し、敵陣での厳しいプレッシングでボールを奪ったプレーは、バーバルセスの得点機にも繋がりかけた。
 
 そして11分、その本田が試合を動かす。左サイドを抜け出したトイボネンからマイナスのパスを受けたペナルティーエリア内のアントニスが、ファーサイドへクロスを入れると、その先には本田が走り込んでいた。やや角度のない位置からではあったが、彼は頭でしっかりコントロールし、ゴール左隅に流し込んだ。
 
 背番号4の3試合連続のゴールで先制したヴィクトリーはその後も攻勢を維持し、再三相手ゴールに迫ったが、ワンダラーズも徐々に反撃を仕掛ける。
 
 しかし、決定機を作らせずにこれをしのいだヴィクトリーは32分、バーバルセスの右のクロスからの混戦で、バエナが決めて追加点をホームチームにもたらした。
 
 優勢を維持するヴィクトリー。本田もしばしばゴールに迫り、35分、左からのクロスのクリアボールを後方からダイレクトで狙い、その1分後には右からのカットインで強烈なシュートをGKヤニェトビッチに浴びせる。
 
 39分、抜け出したバーバルセスがエリア内でボールを浮かせてDFをかわそうとしたところを倒されてPK獲得。これをバーバルセス自身が決め、ヴィクトリーは4節セントラルコースト・マリナーズ戦に続いて、3点リードで前半を終えた。
 
 後半、ヴィクトリーは立ち上がりにワンダラーズの攻勢を許して先にシュートを浴び、またバエナが負傷交代というアクシデントにも見舞われる。51分にはリエラにゴールネットを揺らされるも、直前のプレーのオフサイド判定に救われた。
 
 前がかりのアウェーチームに、カウンターからチャンスを作ろうとするヴィクトリー。本田はピッチを広く動きながら攻撃に絡み、チームに流れを取り戻させる。
 
 攻勢に転じたホームチームは、トイボネンが55分にきわどいヘッド、56分には強烈なミドルと、立て続けにワンダラーズを脅かす。この元スウェーデン代表FWは60分にも、本田のスルーパスでエリアに侵入し、フィニッシュまで持ち込んだ。
 
 65分あたりからは再び相手の攻めの前に自陣で守りを固める時間の長くなったヴィクトリーだが、ゴールを死守しながら、時折速い攻めからチャンスを生み出して残り時間を過ごす。そして83分、バーバルセスの右からのクロスをトイボネンがダイレクトで落とすと、走り込んだアントニスが豪快に右足で突き刺し、ダメを押した。
 
 4分間のアディショナルタイムを経て試合は終了。ヴィクトリーは4連勝を飾り、2位の座をキープした。次節(12月8日)、マーベル・スタジアムでアデレード・ユナイテッドを迎え撃つ。

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