本田圭佑、自ら得たPKで決勝点! 今節も結果を出してヴィクトリーの3連勝に貢献する

2018年11月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃に絡む頻度はこれまでに比べて低かったが…

今節も歓喜の輪の中心には本田の姿が! それまでゴール前に入ることはほとんどなかったが、初めてエリア内に走り込んでPKを獲得。見事な“嗅覚”でチームを勝利に導いた。 (C) Getty Images

 11月24日、オーストラリア・Aリーグの第5節が行なわれ、メルボルン・ヴィクトリーは2-1でシドニーFCを下した。
 
 2連勝中の5位ヴィクトリーが、ここまで無敗の2位シドニーのホーム「ジュビリー・オーバル」に乗り込んだ一戦。開幕から全試合で得点に絡み、自身も2ゴール3アシストと結果を出し続けている本田圭佑は、4戦連続でスタメンに名を連ねた。
 
 試合は立ち上がりからシドニーがボールを支配するも、ヴィクトリーは3分にバーバルセスが強烈なミドルで先に相手ゴールを脅かす。ホームチームはその5分後、ニンコビッチがきわどいミドルでファーストシュートを放った。
 
 ヴィクトリーは元スウェーデン代表のトイボネンが初先発出場を果たし、バーバルセスと2トップを形成。これにより前節はシャドーの一角を務めた本田は中盤右サイドに入り、相手がボールポゼッションで上回ることもあって、前半は低い位置で守備を意識したプレーが長くなっていった。
 
 23分、試合は動く。左サイドでトロイージが抜け出して中央のバーバルセスへ。さらにダイレクトで右に流すと、フリーのトイボネンがこれを押し込み、自身初ゴールでヴィクトリーに先制点をもたらした。
 
 かつてサンフレッチェ広島でもプレーしたコリカが監督を務めるシドニーは、ボールこそ握るも攻撃が単調で決定機創出には至らず。32分にFWのル・フォンドルが、前が空いた状態でシュートチャンスを得たが、右足での一撃は大きく枠を外れる。
 
 しかしその2分後、左からのクロスが中央に入り、走り込んだレトレにボールが渡ったところでメルボルンのアントニスに倒されたとしてPK獲得。これをル・フォンドルがゴール左隅に蹴り、GKトーマスの好反応に阻まれるも、こぼれ球を自ら詰めて、ホームチームは試合を振り出しに戻した。
 
 後半、立ち上がりはヴィクトリーが攻め込むも、シドニーは左サイドのクロスからレトレが走り込みながらのヘディングシュートをトーマスに浴びせる。
 
 前半は敵陣で攻撃に絡む頻度が低く、クロスやスルーパスも数えるほどだった本田は、攻守のバランスを取りながらも、後半は頻繁に中央に入ってボールを触れるなど、より積極的な姿勢を見せるようになる。
 
 両チームともにチャンスの数が少ない一戦、シドニーが前半同様にポゼッションで上回りながら主導権を握り、ヴィクトリーが時折カウンターを仕掛けるという展開が続くなか、70分、本田がスルーパスでエリア内に侵入したところでファン・デル・リンデンに倒されてPKを獲得。これを自身で落ち着いて決め、アウェーチームが勝ち越しに成功した。
 
 本田の2試合連続弾によってリードを得たヴィクトリーは、再度の同点を狙うシドニーの攻めをかわし、追加点を狙いながら残り時間を過ごす。本田は守備で奮闘し、85分にはイエローカードを掲げられた。そして4分間のアディショナルタイムを経て、タイムアップの笛が鳴り響いた。
 
 3連勝を飾り2位まで順位を上げたヴィクトリーは次節、12月1日にウェスタン・シドニー・ワンダラーズをホームに迎える。
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