CLでドルトムントがA・マドリーに完敗した日、香川真司がU-23チームの試合に出場した意味とは?

2018年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

U-23の試合に先発出場して4アシスト!

DFB杯2回戦のウニオン・ベルリン戦に出場した香川は、2ゴールに絡んで78分までプレーし、次ラウンド進出に貢献したが、以後のブンデスリーガ、CLではメンバーから外れた。 (C) Getty Images

 ドルトムントは11月6日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第4節でアトレティコ・マドリーと対戦。前節は4-0で大勝した相手に、敵地で0-2の完敗を喫した。

 この試合、香川真司はチームに帯同しなかった。ドイツのスポーツ専門サイト『SPORT.DE』によれば、彼は同日、4部リーグに属するドルトムントのU-23チームに合流して先発出場。4アシストという記録を残した。

「アレクサンダー・イサク、エリック・エルシュレーゲルらとともに、セバスティアン・ロデとシンジ・カガワが初めて、レギオナルリーガ(4部)で先発出場した。

 ドルトムントは、ロート=ヴァイス・エッセンとの試合に5-0で勝利。イサクは6分、16分、28分と前半のうちに3得点を挙げたが、すべて香川のアシストによるものだった。後半はジュリアン・シュバルマン、そして香川のアシストでドミニク・ワナーがそれぞれゴールを決め、試合を決定づけた」(『SPORTS.DE』)

 ドルトムントU-23は、この勝利により西地区2位に浮上。首位のヴィクトリア・ケルンを7ポイント差で追っている。

 ジャン・シエワート監督は、香川とロデがU-23の試合に出場したことについて、「リュシアン・ファーブル監督の決定。トップチームといえど、彼らは負傷明けで、長くプレーしていない選手たちだからだ」と明かしている。

『SPORTS DE』は「意外にも、ここからが香川の"シーズン"の訪れ、となるかもしれない」と綴っている。

 ちなみに試合では、香川やロデがボールタッチするたびに対戦相手からはブーイング、「お前たちにチャンスなんて生まれない」というチャントが響き渡ったということで、手厳しい"歓迎"を受けたようだ。

 奇しくも、ファーブル監督就任以来、初めてドルトムントに黒星がついた日に、香川が残した下部チームでの4アシストという結果は、どんな意味を持つのか。独メディアには冬にチームを去るのではないかと推測されている彼の今後の処遇と去就には、注目が集まる。
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