「ボールは気まぐれなもの。ジュレンの幸運を祈る」 バルサ指揮官、解任間近と伝えられるマドリー監督を思いやる

2018年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラシコ大勝については「感動した。でも地に足をつけないと」

バルサのバルベルデ監督(右)とマドリーのロペテギ監督(左)。ともに名将ながら、今回のクラシコでは大きな“差”がついた。(C)Getty Images


 バルセロナは10月28日、ラ・リーガ第10節でレアル・マドリーとのクラシコに臨み、本拠地カンプ・ノウで5-1と宿敵に快勝した。

 リオネル・メッシを負傷で欠くバルサだが、フィリッペ・コウチーニョの先制弾を皮切りに、ルイス・スアレスのハットトリックとアルトゥーロ・ビダルのダメ押し弾で大勝している。

 スペイン紙『Marca』によると、バルサのエルネスト・バルベルデ監督は試合後、「感動した。こういうかたちでクラシコに勝てれば、気持ちの面では大きい。ただ地に足をつけ、今後の試合を考えよう」と、浮かれてはいけないとクギを刺しつつ、勝利を喜んだ。
 
 一方のマドリーは、クラシコでの大敗により、クラブ首脳がジュレン・ロペテギ監督の解任を決めたと言われている。

 バルベルデ監督は、「彼(ロペテギ)の立場がどういうものか、私にも分かる。難しいんだよ。クラブ内に、すべてが上手くいかないかのような空気が流れ、それが監督の進退に影響する。でも、それがサッカーであり、我々のいる世界だ」と、同じ指揮官という立場でロペテギ監督を思いやった。

「彼に起きているのと同じことが、3週間後、私にも起きるかもしれない。ボールは気まぐれなのさ。ジュレンの幸運を祈るよ。解任に値するかどうかは分からないが、私からすれば解任はすべて不当だ」

 いずれにしても、バルサにとって、メッシ不在でライバルに大勝したのは大きい。バルベルデ監督は、「彼がケガしてから、我々がどう反応するかが世界で騒がれていた。違う結果になることもあり得たが、答はこうであるべきだった」と述べている。

「ただ、メッシが早く戻ってこられればこられるほど、それに越したことはないけどね」

 イバン・ラキティッチも、「とても楽しめた。レオがいない時にこういうプレーをするのは簡単じゃない。僕らはかなり上回っていた」と、エース抜きでの快勝に手応えを感じているようだ。

「レオは安心してくれていい。僕らは彼に無理することなく、しっかり治してほしいと思っている」

 メッシの復帰時期は、11月のインターナショナルウィーク明けになる予定だ。それまでの公式戦4試合、メッシ抜きのバルサはこのまま突っ走ることができるだろうか。
 

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