直近6試合で26ゴールを荒稼ぎのドルトムント、5戦連続4得点のブンデス記録達成ならず…。連勝も6でストップ

2018年10月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

香川真司は6戦連続でベンチ外。

1トップを務めたロイス(左)は点取り屋というよりチャンスメーカーとして機能。サンチョ(中央)の2ゴールを引き出した。(C)Getty Images

 現地時間10月27日に開催されたブンデスリーガ第9節、ドルトムント対ヘルタ・ベルリンの一戦は、2-2のドローに終わった。日本代表の香川真司は今回もベンチ外となった。

 直近の公式戦6試合で大量26ゴールを奪っているドルトムント。現在首位に立つブンデスリーガでは、4試合連続で4ゴールを奪っての勝利を挙げており、3日前のチャンピオンズ・リーグでは、堅守を売りとするアトレティコ・マドリーを4-0と粉砕した。

 5試合連続4ゴールを奪えばブンデスリーガ記録となるこのヘルタ戦、ドルトムントはCFのパコ・アルカセルに完全休養を与えた。その影響もあり、キックオフ直後から再三に渡ってヘルタのゴールに襲い掛かりながらもゴールが奪えない。

 左SBアシュラフ・ハキミが16分に放ったロングシュートはポストの右を通過し、18分にマルコ・ロイスのセンタリングをヒールで流し込んだジェイドン・サンチョのゴールは、オフサイドによって無効に。25分にロイスがDFラインの裏に抜け出し、中央に折り返したボールも、懸命に帰陣したヘルタDFによってかき出された。
 
 ようやく先制点が生まれたのは、27分だった。マフムード・ダフードからマリオ・ゲッツェとつなぎ、そのゲッツェのクロスをサンチョが落ち着いて決めた。

 前半終了間際に横パスをカットされたところから一気にゴール前まで運ばれ、サロモン・カルーの同点弾を浴びたものの、61分、すぐさま勝ち越しに成功する。

 好調ハキミが鋭いオーバーラップからゴール前にラストパスを供給。中央に走り込んだロイスは触れなかったものの、逆サイドにこぼれたボールをサンチョが冷静に押し込んだ。

 連戦の疲れからか、終盤にヘルタの猛攻を浴び、90+1分にダン=アクセル・ザガドゥがヘルタFWデイビー・ゼルケをエリア内で倒してPKを献上。これをカルーに決められ、残念ながら勝点3は得られなかったものの、ここまで大量点をもぎ取ってきた勢いはいまだ途切れていない。

 かなりエネルギーを消耗するスタイルを採用しているだけに、このテンションと勢いをどこまで維持できるかが、覇権奪回の鍵と言えそうだ。

 そして、この日もベンチ外となった香川は、ロイスと縦の関係を築く形でトップ下に入ったゲッツェが1アシストをマークする好パフォーマンスを披露したことにより、ますます厳しい状況に追い込まれたと言っていいだろう。
 
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