ロペテギ解任濃厚のマドリー、後任最右翼はクラブを熟知する指揮官に!? 狙うは“ジダン時代”の再来?

2018年10月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンテやラウドルップの名前も浮上する中でマドリーが目指すのは?

現役時代には第一次銀河系軍団の一員としてジダン(右)やベッカム、ロナウド、フィーゴらとともに活躍をしたのが、ソラーリだ(左)。 (C) Getty Images

 レアル・マドリーの指揮官ジュレン・ロペテギは、少なくとも次の試合は、まだベンチで指揮を執ることができるようだが、解任を宣告される日は、そう遠くないと言われている。

 マドリーは10月20日のリーガエスパニョーラ第9節で、ホームでレバンテに1-2と敗戦。4試合で1分け3敗と勝点1しか挙げられず、チャンピオンズ・リーグ(CL)の前節での黒星も含めれば、公式戦で5試合も白星から遠ざかっている。

 この危機的状況でロペテギのクビが危うくなるのは当然だ。23日に行なわれるCLのプルゼニ戦では采配を振るうようだが、スペイン紙『Marca』は、「ロペテギへの信頼の欠如は明らか」と報じている。

 そこで注目されるのが、後任候補だ。『Marca』によれば、最右翼となっているのが、現在セグンダ・ディビシオンB(3部)のグループ1で3位と好位置につけるカスティージャ(Bチーム)を率いるサンチャゴ・ソラーリだ。

 同紙は、さらにベルギー代表をロシア・ワールドカップで躍進させたスペイン人のロベルト・マルティネス監督も高く評価されていると報道。そのうえで、その他に噂になっているアントニオ・コンテ、ローラン・ブラン、ミカエル・ラウドルップといったビッグネームより、現役時代にマドリーでプレーし、クラブを熟知するソラーリの昇格が「もっとも論理的な代役」と考えられていると伝えた。

 一部ではコンテとのコンタクトが報じられており、ユベントスやイタリア代表、チェルシーで結果を出した指揮官に期待する声もある。だが、『Marca』は、マドリーはコンテが選手と衝突してきた過去を懸念しているようだ。

 マドリーは2016年1月にも、ラファエル・ベニテスを解任した際、トップチームでの経験がなかったジネディーヌ・ジダン前監督をカスティージャから抜擢。その後、フランス人がCLで3連覇という前人未到の偉業を達成し、歴史に名を刻んだのは周知のとおりだ。

 ソラーリについても、マドリーはジダンの時のように暫定的に今シーズンいっぱい指揮を託し、結果次第で続投させるか、別の指揮官を招くか決める考えという。仮に新指揮官の招聘に踏み切る場合は、今夏も断られたトッテナムのマウリシオ・ポチェティーノが再び候補となるようだ。

 プルゼニ戦を終えると、マドリーは28日にバルセロナとのクラシコというビッグマッチに臨む。この大一番を前に監督交代があるのか。今後の進展から目が離せない。
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