「彼の存在は重みを増している」 中島翔哉獲得にセビージャが動いているワケを地元記者が語る

2018年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

セビージャが獲得に乗り出したという報道の裏側では…

スポルティング戦で残した2ゴール2アシストという確かな結果は、中島の価値を改めて示すきっかけになったようだ。  (C) PORTIMONENSE SAD

 本日、ウルグアイと対戦する森保ジャパンにも招集されている、ポルティモネンセ所属の中島翔哉について、先日、スペイン紙の『Mundo Deportivo』は、セビージャが獲得に積極的であると報じた。

 これに追随してポルトガルの全国スポーツ紙『A BOLA』は、ポルティモネンセの地元情報として、「セビージャの担当者は現在、ポルティモネンセのスタジアム付近に在住しているかのように、毎試合スカウトが顔を出している」と報じている。

 では、セビージャ側の思惑とはどのようなものか。ラ・リーガではパブロ・マチン監督新体制の下、8試合を終えて5勝1分け2敗。レアル・マドリー、バルセロナらを抑えて首位に君臨している。また新加入のポルトガル代表、アンドレ・シウバもメッシを抑えてリーグ得点ランキングの2位に浮上するなど、非常に好調だ。

 しかし「実はマネジメント側はヒヤヒヤしている」と報じているのは、スペインのスポーツ情報総合サイト『FutbokPrimera』でセビージャを担当しているシルビア・ガンダーラ記者だ。

「セビージャは試合を通じて選手たちが成長し、常に進化を続けている。ただ毎年、ラ・リーガ、そしてチャンピオンズ・リーグでの健闘を維持するため、マネジメント側は選手たちの状態を改善する補強や環境づくりを、常に模索し続けている状態だ。

 特に、マチン監督が提唱する攻撃的かつ守備的なシステムは非常に難易度も高く、選手への負荷も大きい。そのため、順応性が高い上質なタレント、そしてこのシステムに完璧にマッチする選手を探すべく、常にアンテナを張っている状態だ。

 そんなセビージャが心に留めている名前が、ショウヤ・ナカジマだ。

 ポルトガルのポルティモネンセでプレーする24歳の日本人選手は、スポルティング相手に2ゴール2アシストを記録するなど、リーグで力を発揮し続けている。彼の存在はセビージャにとって重要性を増しており、今冬の移籍市場で彼に関する良い報告が得られることを、セビージャの経営陣は期待している。

 移籍金は2000万ユーロ(約26億円)で交渉される見込み。ただ、セビージャのほかにもイタリア、ロシアのクラブが獲得に乗り出しているという情報もあり、中島獲得に各クラブの思惑が交差している状態である」

 日本代表やリーグでの躍動によって、加熱し始めた中島を取り巻く移籍報道。おそらく、今日のウルグアイ戦にも注目しているクラブは多いだろう。南米の強豪に対して、中島がどのような活躍を見せるのか、注目したい。

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