無観客での一戦はクロアチア、イングランドともに無得点…18歳サンチョがA代表デビュー!【NL】

2018年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

見どころの少ない前半から一転、後半は好機が生まれるも…

イングランド代表史上10番目に若いデビュー戦を飾ったサンチョ。良いタイミングでゴール前に入ったり、右サイドから積極的に仕掛けたりと、短い時間で存在をアピールした。 (C) Getty Images

 10月12日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグ(NL)が行なわれ、リーグAのグループ4では、クロアチアとイングランドの一戦がスコアレスドローに終わっている。
 
 先月はスペイン相手に0-6という衝撃の大敗を喫したロシア・ワールドカップのファイナリストが、ホーム(リエカ)にイングランドを迎えた一戦。しかし、3年前に観客が起こした不祥事のペナルティーとして、無観客で試合を行なうことを強いられた。
 
 静かなスタジアムで展開される試合は、立ち上がりから静かなものとなり、クロアチアがボールポゼッションでは上回るも、チャンスに結びつけることはできない。一方のイングランドも、敵陣深くへボールを運ぶ前に相手DF陣に包囲されて奪われる。
 
 しかし12分、最初に好機を迎えたのはイングランド。左サイドからのチルウェルの好クロスにゴール前でスターリングが合わせようとするが、クロアチアはDFピバリッチが辛うじてクリアした。
 
 対するホームチームは20分、ヴィーダの攻撃参加で良いかたちを作り、これで得たCKからペリシッチが最初のシュートを枠内に飛ばすが、GKピックフォードにセーブされる。
 
 その後、ボールは両チームの陣内を頻繁に行き来するが、ともに決定的な場面は生まれない。個人技で勝るクロアチアは時折、パスを繋いで良い攻撃を作るも、フィニッシュまで持ち込めたのは37分になってから。ピバリッチが左サイドを抜け出して入れたクロスを、フリーのクラマリッチがダイレクトで合わせたが、ピックフォードの正面に飛んだ。
 
 一方のイングランドは、エースのケインに全くボールを渡らず、全体的にプレーに精彩を欠くも、43分に惜しい場面を迎える。CKでダイアーがニアで軌道を変えたボールが、ファーサイドのポストを叩いたのだ。
 
 見どころの乏しい45分間を経て、後半が始まると、試合はその様相を変える。49分にモドリッチのパスを受けたペリシッチのシュートがピックフォードに防がれると、イングランドは50分、ヘンダーソンのクロスをケインが頭で合わせるが、決定的なシュートはクロスバーにはね返された。
 
 イングランドはさらに55分、57分とラッシュフォードが立て続けにシュートチャンスを迎えるも、GKリバコビッチの好守に遭ってゴールネットを揺らせない。
 
 ボールポゼッションでも上回って攻勢を維持するイングランドに対し、クロアチアはカウンターで対抗。66分にはレビッチが左サイドからボールを運び、横パスを受けたクラマリッチがシュートを放つが、ゴール右外に逸れる。チャンスを作ったレビッチは70分、今度は自ら巻いたシュートでゴールを狙うが、これもわずかに枠を外れた。
 
 74分にはモドリッチもミドルを放ったクロアチア。一方、イングランドは75分、久々の攻撃でケインがゴールネットを揺らすが、これはオフサイドで認められない。攻撃を活性化させようとしたアウェーチームは76分、スターリングに代えてサンチョを投入。18歳の新鋭がA代表デビューを飾った。
 
 試合は終盤、クロアチアが再三相手ゴールに迫るが、イングランドもチルウェルが粘り強いプレーや、サンチョの躍動感溢れるプレーからのクロスなどで対抗。しかし、4分間のアディショナルタイムでも両チームにゴールは生まれず、勝点1を分け合う結果となった。
 
 今後、イングランドは16日にスペインとアウェーで対戦。クロアチアの次のNLの試合は、11月15日のスペイン戦(ホーム)となる。
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