衝撃のアデ弾でガンバが大阪ダービーを制す! 怒涛の5連勝で上位戦線に殴り込み!

2018年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

C大阪はリーグ戦6年半ぶりの“G退治”を果たせず

激しい攻防戦のなか、G大阪はアデミウソン(手前)の甘美なループショットで均衡を破る。これが値千金の決勝弾に。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ第29節]C大阪 0-1 G大阪/10月6日/ヤンマー
 
 過去に全公式戦で45度対戦し、スコアレスドローが一度もない伝統の大阪ダービー。今回ものっけから激しい攻防戦が繰り広げられた。

【C大阪 0-1 G大阪 PHOTO】衝撃のアデ弾で大阪ダービーを制す!怒涛の5連勝で上位戦線に殴り込み! 

 開始早々、セレッソ大阪はショートコーナーからソウザが強烈ミドルを放ってゴールを割る。これは惜しくもオフサイドと判定されたが、ゲームのスイッチを入れるに十分な衝撃だった。一方のガンバ大阪も負けじと5分、アデミウソンのパスに抜け出した渡邉が至近距離弾を放ち、GKキム・ジンヒョンをテスト。清武のスルーパスなどから縦に素早く仕掛けるナニワザクラに対して、青黒軍団は遠藤を軸とした丁寧なポゼッションで揺さぶりをかける。ともに立ち上がりからアグレッシブな姿勢を前面に押し出した。
 
 22分にG大阪がアデミウソンのパスから倉田が飛び出してビッグチャンスを掴むも、ふたたびキム・ジンヒョンのビッグセーブに阻まれる。39分にC大阪のソウザが再度豪快なミドルを撃ち込むと、今度はG大阪の守護神・東口がかろうじて触ってコーナーに逃れた。矢継ぎ早に双方へ決定機が舞い込むなか、均衡を破ったのはアウェーチームだ。45分、倉田のロブパスに呼応でラインを破ったのは、出場停止のファン・ウィジョに代わって先発出場を果たしたアデミウソン。ふわりと浮かせたループショットはものの見事にキム・ジンヒョンの頭上を抜き、待望の先制点となった。

 
 後半も攻守がめまぐるしく入れ替わるスピーディーな展開は変わらない。50分にG大阪が渡邉の落としから今野が果敢にミドルを狙えば、53分にC大阪は高木の右からのクロスを中央でドフリーの丸橋がボレーで合わせる。どちらも枠を捉えられなかったが、ゴールへの強い意欲を示した。
 
 しかし60分過ぎから、G大阪は敵ボールになると守備ラインをグッと下げ、C大阪にあえてボールを持たせてはサイドに追い込む戦法へシフト。そこから迅速な守→攻の切り替えでアデミウソンを急先鋒に高速カウンターを繰り出し、脅威となった。遠藤や今野を軸に巧みに時間を使う、G大阪の試合巧者ぶりが際立つようになっていく。
 
 1点を追うC大阪は70分、水沼に代えてリーグ戦今季初出場の澤上を投入。1トップに配備した。にわかに攻撃のテンポを上げ、74分にソウザがまたしてもミドルで東口を強襲。やや疲れが見え始めたG大阪を自陣に押し込んで攻め立てが……。最終局面でプレー精度を欠き、1点が遠かった。
 
 試合はこのままスコアが動かず、G大阪が1-0で勝利。ついに連勝は「5」に達し、降格圏脱出はおろか、トップ5入りも狙える位置に食い込んできた。
 
 これで大阪ダービーの通算成績はG大阪の22勝5分け9敗に(全公式戦では25勝8分け13敗)。C大阪はリーグ戦でおよそ6年半ぶりとなる"G退治"を果たせなかった。

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