「初の歴史的快挙だ!」U-16タジキスタンが韓国撃破の大金星! 日本との決勝へ

2018年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファイナルでの日韓戦は実現せず

驚異的な守備で韓国の猛攻を跳ねのけたタジキスタン(赤)。全カテゴリーを通じて同国初となる“アジア決勝”に臨む(写真はAFC公式より)。

 マレーシアで開催中のU-16アジア選手権は10月4日に準決勝2試合を消化。日本がオーストラリアを3-1で、タジキスタンが韓国を1-1からのPK戦(7-6)で下し、それぞれ決勝進出を果たした。
 
 今大会で特大のサプライズを提供しているのが、タジキスタンだ。準々決勝で北朝鮮をPK戦の末に退けると、準決勝でも格上の韓国を相手に鉄壁のディフェンスが存分に力を発揮。開始2分に先制して39分にセットプレーから追いつかれると、その後は圧倒的なボール支配と怒涛のラッシュに苦しめられるが、驚異的な粘りでゴールを割らせない。2戦連続でPK戦での決着となり、ともに6人全員が決めるなか、韓国7人目のキッカーをGKが阻止。アジア・サッカー連盟(AFC)主催大会で初のファイナル行きを手繰り寄せたのだ。
 
 AFC公式サイトは「タジキスタンが初の歴史的快挙!」と銘打ち、中央アジア代表の快進撃をレポート。「ともに個性を出し合った一戦でタジキスタンが高い集中力を示した」と評し、「韓国はチャンスをモノにできず、90分で試合を決め切れなかった」と記した。

 
 タジキスタンU-16代表を率いるザイニディン・ラヒモフ監督は「苦しい時間帯はあったが最後まで自分たちのフットボールを貫いた。大統領やファンをはじめ、あらゆる人びとにこの勝利を捧げたい」と熱くコメント。一方で韓国のキム・チャンス監督は「とても難しいゲームになってしまった。とくに空中戦での競り合いで後手に回り、最後の詰めが甘かったのが敗因。世界大会(来年ペルーで開催されるU-17ワールドカップ)までに、アフリカや欧州の代表チームと渡り合えるパワーを身に付けたい」と話し、前を向いた。
 
 飛ぶ鳥を落とす勢いのタジキスタンを決勝で迎え撃つのが、森山ジャパンだ。日本とタジキスタンはグループリーグ第2戦で戦っており、その際はスコアレスドローに終わった。はたして今回はいかに!? 決勝は10月7日日曜日に行なわれ、タジキスタンは初の、日本は6大会ぶり3回目の戴冠を狙う。
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