「これが理想的な仕事だ」 ハリル、初日から長時間の“演説”! 新天地ナントでも自己流は健在

2018年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

降格圏に沈む古巣を救えるか?

日本では代表チームをロシアW杯出場に導いたハリルホジッチ。その手腕をナントでも発揮できるか? (C) Getty Images

 リーグ・アンの古豪ナントは、10月2日(現地時間)、ポルトガル人監督のミゲル・カルドーソの解任を発表。前日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチを招聘したことも合わせて発表した。

 今夏からナントを率いていたカルドーソだが、ここまでリーグ8試合を消化した時点で勝点6しか挙げられておらず、首位のパリ・サンジェルマンからは18ポイントも離された降格圏の19位に低迷していた。

 この苦境を脱するためのキーマンとして招聘されたハリルホジッチは現役時代、1981年から86年にかけて、2度のリーグ制覇など黄金期を謳歌したナントでFWとしてプレーした実績を持つ。

 また指導者としても、リールやパリ・サンジェルマンで監督の経験があり、いわばリーグ・アンをよく知るエキスパートである。

 現場で采配を振るうのは、今年4月に日本代表の指揮官を電撃解任されてから、約半年ぶり。サムライブルーをロシア・ワールドカップ出場に導いたあの名伯楽ぶりは、大きな注目を集めることとなりそうだが、就任後初の練習参加となった10月3日には、さっそく"らしさ"全開だったようである。

 フランスのラジオ局『RFI』によれば、ハリルホジッチはトレーニングに始める前にチーム全員を集めて、約30分あまりのミーティングを始め、「規律の重要性を説いた」という。

 ナントでも初練習から、日本代表を率いていた時のような"演説"を展開するなど、自己流を貫いた66歳の指揮官は、さらに練習後にはクラブの再建へ意気込みを語った。地元紙『Presse Océan』が、そのコメントを紹介している。

「まず、ここにいられることが嬉しい。かつてのことを思い出し、少しばかりノスタルジックな気分にもなった。理想の仕事だと思えた。ただ、喜んでばかりはいられない。私は非常に迅速かつ適切に、やるべきことをやらなければならない」

 新監督ハリルは、19位という厳しい状況から、南フランスの古豪を救い出せるのか? まずは、今週末(7日)に行なわれる9位ボルドーとの一戦に要注目だ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事