「なんという“ウチダ劇場”だ!」欧州メディアがACL決勝に王手をかけた鹿島、そして内田篤人を絶賛!!

2018年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

かつての所属先、シャルケ公式も祝福のコメント

キャンプテンマークを巻いていた遠藤が交代の際に、マークを預けたのは内田だった。その信頼に見事応えてみせた。 (C) Getty Images

 10月3日に行なわれた鹿島アントラーズvs水原三星の準決勝第1戦は、3-2で鹿島が勝利し、ACL決勝進出に王手をかけた。

 この試合はアジア各国や欧州メディアなども注目しており、開始6分での2失点を後半アディショナルタイムに逆転したという衝撃的な試合展開と、元日本代表SBの内田篤人の"活躍"ぶりを伝えている。

 英国の老舗サッカー専門誌『Four Four Two』は、「ウチダは後半に勝者となった」という見出しで報じた。

「鹿島にとっては悪夢のようなスタートだった。内田が2分に自ゴールに押し込んだ先制点、そして6分には追加点が決まった。内容の良くない前半で1点を返し、あのGKがイエローカードで済んだことは幸運だったかもしれない。だが、これらは鹿島の勢いを止めるほどのものではなかった。

 後半、鹿島は明らかにギアを上げた。西(大伍)からセルジーニョへの美しいゴール。そして、後半のアディショナルタイム、セルジーニョのフリーキックから内田のゴール。前半でミスをした内田のすべてはこれで報われた。なんという"ウチダ劇場"だろう。内田が鹿島の敗北を勝利に変え、10月24日の韓国行きを自ら先導してみせた!」
 
 欧州スポーツチャンネル「EUROSPORTS」は「ウチダが鹿島アントラーズを決勝に連れて行く」とタイトルを打ち出し、奮闘ぶりを称えている。

「鹿島が、内田篤人のオウンゴールと、デヤン・ダムヤノビッチのゴールで2点を失った。リードした韓国のチームに追いつくことは非常に困難な問題だった。しかし、21分に1点を挙げて追いつき、後半に同点に。最終的には93分、先制点を献上した張本人、内田のゴールで見事な勝利を収める、という衝撃的な展開が待っていた。

 鹿島アントラーズは、ACL決勝への切符に先手を打つことができた。彼らは2年前、欧州チャンピオンであるレアル・マドリーと対戦し、2-4で敗北している。このままアジアチャンピオンになれば、彼らはクラブ・ワールドカップで再び欧州王者と対戦するだろう」

 フランスの全国紙『L’EQUIPE』は、「試合開始からわずか6分後、ホームで0-2のスコアと散々だった鹿島は、水原三星を3-2で倒した。興味深いことに、かつてシャルケに所属していた内田篤人は、前半2分(オウンゴール)と90+3分に得点している」と綴っている。
 
 ちなみに、かつての内田の所属先であるシャルケも、公式ツイッター上で「元シャルケ選手の活躍はどんな時でも嬉しいですね。ナイスゴール、ウッチー」と祝福のメッセージを送っている。

 ブンデスリーガ、そしてワールドカップ2大会で日本代表としてプレーした内田の知名度は未だ世界でも高いようだ。膝の怪我からの本格復帰、そしてACLタイトル獲得へと着々と前に進みつつある。準決勝の第2戦は10月24日、韓国で行なわれる。

次ページ【動画】セルジーニョのFKから内田篤人が右足でねじ込む執念の決勝弾!!

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