「全てが大袈裟…」「どんどんビジネスになっている」 バルサ指揮官、“賞だらけ”のサッカー界を危惧…

2018年09月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々にとってのベストはメッシだ」

全てが拡大していくサッカー界。賞が乱立すれば、結果的にそれぞれの価値が低くなるという危険もあるが……。写真はFIFA年間最優秀選手賞を受賞した際のモドリッチ。 (C) Getty Images

 レアル・マドリーに所属するクロアチア代表のルカ・モドリッチは、FIFAの年間最優秀選手賞を受賞した。UEFAの年間最優秀選手賞に続く2冠達成だ。さらに、バロンドールも受賞できるか注目されている。
 
 クリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの"2強時代"に終止符を打ったかたちのモドリッチだが、その受賞が妥当だったかどうかは、世界中で議論となっている。
 
 9月25日にも、C・ロナウドのミュージアムのインスタグラム公式アカウントが、館内の監視画像を投稿し、「これらのトロフィーは誰も盗めない」とコメント。暗にC・ロナウドが「ベストプレーヤー」だと主張した。
 
 一方、メッシ擁するバルセロナのエルネスト・バルベルデ監督は、賞そのものの多さに疑問を感じているようだ。「ESPN」によると、同監督は25日の会見で、「これほど賞が多くなく、メディアが騒がなかった時代を覚えている」と述べている。
 
「今は、賞がたくさんある。多くのパーティーがある。そのために全てが大袈裟になっているんだ。これらのセレモニーは全て、それを開催している者たちのセルフプロモーションさ」
 
「メディアからの騒音も、かなりのものだ。そしてメディアは、論争をかき立てることを好む。サッカーはスポーツだが、どんどんビジネスになっていっている」
 
 モドリッチが受賞に相応しいかどうかを問われると、バルベルデ監督は「誰にも、それぞれの意見がある」と答えている。
 
「今は、選手を比較するタイミングじゃないと思うがね。モドリッチは素晴らしい一年を過ごした。ただ、我々にとってベストというなら、それはレオ(メッシ)だ」
 
「ベストプレーヤー」とは、何を基準に、誰のことを指すものなのか……。結局のところ、議論は尽きない。
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