【EL】敵地に乗り込んだベティスはドロー発進、主力温存の中で乾貴士は終盤に投入されたが…

2018年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

スコアレスドローは今季3度目。

主力を温存しながらも攻撃的な姿勢を貫いたベティスだが、この日もフィニッシュやラストパスに精度を欠き、スコアレスに終わった。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間9月20日に実施されたヨーロッパリーグ1節、オリンピアコス対ベティスの一戦は0-0のスコアレスドローに終わった。

 ベティスは、司令塔のセルヒオ・カナレス、守備の要であるマルク・バルトラ、そしてGKのパウ・ロペスといった主力の多くがスタメンから外れるなか、ここまでラ・リーガでは3試合連続で先発出場を果たしている乾貴士もベンチスタートとなった。

 試合は、アウェーのベティスが序盤からイニシアチブを握り、アンドレス・グアルダード、ホアキン・サンチェスらを中心に、リーグ戦ではここまであまり出番のないセルヒオ・レオンや新加入のジオバニ・ロ・チェルソらが積極的なプレーを見せた。
 
 引き分けでもよかった試合で、キケ・セティエン監督が終盤に動いたのは、オリンピアコスのDFコスタス・ツィミカスが2枚目のイエローで退場となった73分のプレーがきっかけだった。

 80分、ホアキンを下げてFWのアントニオ・サナブリアを投入すると、その3分後にはロ・チェルソに代えて乾をピッチに送り込む。72分にすでにピッチに入っていたカナレスを含め、攻撃に役者が揃ったベティスは、ここからさらに怒涛の攻撃を披露した。

 フランクフルトに所属した2013-2014シーズン以来のEL出場となった乾は、得意のドリブルから、またはカナレスや背後のクリスティアン・テージョとのコンビからオリンピアコス・ゴールに迫る。

 しかしベティスは、ひとり少ない相手に対し、やや気持ちが空回りするような場面もあり、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。

 スコアレスドローはラ・リーガ2節のアラベス戦、4節のバレンシア戦に続いて今シーズン3度目で、消化した全5試合の公式戦のうち4試合を、ベティスは無得点で終えたことになる。

 攻撃的なサッカーをめざしながら、ここまでに奪ったゴールは依然としてセビージャ・ダービーにおけるホアキンの1点だけ。守備陣の健闘に支えられている間はいいが、このままゴール欠乏症が長引くようだと…。

 名将キケ・セティエンの修正力に期待したいところだ。
 
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