「なんてゴラッソだ!」「信じられない」インテルの劇的な逆転勝利を伊メディアが大絶賛!

2018年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

トッテナムは勝点3が手元からするり

とんでもないスーパーボレーをねじ込んだイカルディ(左)。大エースの千金弾で息を吹き返したインテルが劇的AT弾で逆転に成功!(C)Getty Images

[CL第1節]インテル 2-1 トッテナム/9月18日/サン・シーロ

 実力伯仲の好ゲームは、ホームチームの豪快な寄り切りで勝負あった。
 
 現地時間9月18日に開催されたチャンピオンズ・リーグのグループB第1節、インテル対トッテナムの一戦。キックオフ直後からペースを掴んだのは、怒涛のハイプレッシャーでスパーズに面を食らわせたインテルだ。敵陣でパスミスを誘発しては右のポリターノ、左のペリシッチが果敢に仕掛け、アグレッシブな姿勢を貫いた。
 
 かたやトッテナムはカウンターとセットプレーに活路を見い出し、13分にはエリクセンの直接FKがGKハンダノビッチを慌てさせた。徐々にインテルのプレッシャーを巧みに掻い潜るようになり、前半半ば以降は主導権を掌握。37分にエリクセンのロブパスにケインが抜け出してビッグチャンスを奪い、43分にはSBオーリエが右サイドを抉ってあわやの場面を演出するなど、互角以上の展開に持ち込んだ。
 
 後半に入ると、トッテナムがインテル陣内でボールを回す時間帯が続く。そして勢いのままに均衡を破るのだ。53分、エリクセンが放った強烈ミドルはハンダノビッチに一度は防がれるも、こぼれ球をふたたびエリクセンが狙い、これがミランダに当たってハンダノビッチの頭上を抜いた。ややラッキーな形で、北ロンドンの雄が先制点をもぎ取る。

 
 ようやくスイッチがオンに切り替わったのか、インテルがここから反攻に出る。58分にポリターノのクロスをペリシッチが頭で狙って初めてのチャンスを掴むと、65分にカンドレーバを投入して攻撃のギアを一段上げ、オープンなゲームへと雪崩れ込む。しかし──。前半からのハイペースが祟ったか、全体的に動きが緩慢となり、最後の一押しを欠き続けた。
 
 単調な攻めに終始し、敗色濃厚だったインテル。起死回生のスーパーゴールが生まれたのは85分だった。左SBアサモアのクロスをペナルティーアーク付近で待ち構えたイカルディが、そのまま豪快にダイレクトボレーで右足を一閃! 相手GKフォルムがノーチャンスな弾道を描いて、一直線にゴールに突き刺さったのだ。
 
 そして90+2分、劇的なゴールにサン・シーロが激震する。左CKからデフライが頭で中央へ送ると、待ち構えたヴェシーノが高打点ヘッドをねじ込んで逆転! 土壇場でゲームをひっくり返してしまった。
 
 ドラマチックな幕切れに狂喜乱舞するインテル・サポーター。グループBはバルセロナ、PSVアイントホーフェンと同居する、今大会屈指の激戦区。その初戦で、インテルが貴重な3ポイントを奪取した。イタリア全国紙『Gazetta dello Sport』は「なんてゴラッソだ! イカルディの一撃がすべてを変え、終盤の逆転に繋がった。信じられない!」と速報で報じている。
 

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