敵地でバレンシアを圧倒したベティス、3戦連続スタメンの乾貴士は攻守に存在感を示したが

2018年09月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

一時はベティスのボール支配率が80%に到達。

CLのユベントス戦に向けて主力数人を休ませたバレンシアに対し、圧倒的なボール支配を見せた乾のベティスだが、決定機を決めきれずスコアレスドローに。(C)Getty Images

 現地時間9月15日に実施されたラ・リーガ第4節、バレンシア対ベティスの一戦は0-0のスコアレスドローに終わった。

 ここまで勝利のないバレンシアにとっては、絶対に落とせないホームゲーム。しかし試合は、圧倒的とも言えるベティスのペースで進んだ。

 ボランチのウィリアン・カルバリョをケガで、CBのズハイル・フェダルを病気で欠いたベティスだったが、18分をまわったところでのボール支配率は80%を誇る。そして、日本代表の乾貴士もその中で抜群の存在感を放った。
 
 左のインサイドハーフでスタメン出場を果たした乾は、初勝利に貢献した前節のセビージャ・ダービー以上の存在感を放った。63分にホアキン・サンチェスと代わってピッチを退くまで、まさしく攻守に渡って高いプレゼンスを示し、22分にはリャド・ブデブズのパスに抜け出してあわやゴールという場面も作った。

 また乾は、守備でも果敢にバレンシアDFにプレスをかけ、高い位置で何度もボールを奪うなど好プレーを連発。昨シーズンまで所属したエイバルであれば、チームに不可欠な選手としてフル出場を果たしていてもおかしくない内容だった。

 だが、それでも早々と交代を命じられたのは、やはりこのチームで彼に求められているものがゴールでありアシストだからだろう。もちろん、5日後のヨーロッパリーグ(アウェーのオリンピアコス戦)を視野に入れた交代とも考えられるが。

 この日ベティスは、ホアキン投入後も何度かあった決定機を決めきれず、結局スアコアレスドローに終わっている。4節を終えて1勝2分け1敗は悪い成績ではないものの、ここまで奪ったゴールがセビージャ・ダービーでのホアキンの一発だけというのは寂しすぎる。

 内容は悪くないだけに、あとは最後のフィニッシュの精度を高めるだけ。木曜日のオリンピアコス戦(EL)、あるいはラ・リーガの次節、アスレティック・ビルバオ戦でこそ乾とベティスのゴールラッシュに期待したいところだ。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事