香川はベンチ外、長谷部出番なし…日本人対決実現せずの一戦はドルトムントが新戦力の3ゴールで2勝目!

2018年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

フランクフルトは交代策が当たって追いつくも…

ディアロ(4番)、パコ・アルカセル(9番)、ヴォルフ(右)がゴール。そしてヴィツェル(後方)は交代出場で流れを変えるなど、新加入選手たちが勝利に大貢献した。 (C) Getty Images

 9月14日(現地時間)、ブンデスリーガ第3節が行なわれ、ドルトムントは3-1でフランクフルトを下した。
 
 リーグ再開の初戦となったこのカード、日本人対決という期待もあったが、リーグ中断中の練習試合で好プレーを披露した香川真司は今回もベンチ外、長谷部誠はベンチスタートとなった。
 
 序盤はアウェーのフランクフルトがボールを保持しながら敵陣で長くプレーし、6分にはコスティッチが縦パスで抜け出して、ペナルティーエリア左から強烈な一撃でチームのファーストシュートを放つ。
 
 ドルトムントは開始2分と9分、ロイスが好連係から右サイドを抜け出してチャンスを作るが、大部分の時間帯ではMFヴィツェルがスタメンを外れたこともあり、中盤での攻撃の構成力と、細かいパスの精度が欠け、中盤からなかなか前線にボールが繋がらない。
 
 29分、久々にピシュチェクとロイスの連係からラーセンにラストパスが出るが、要所を締めるフランクフルトDF陣にカットされた。
 
 しかし36分、CKを得たホームチームは、ゴール前でCBのディアロがヘディングシュート。GKトラップにセーブされるも、こぼれ球をディアッロ自身が押し込み、先制ゴールを奪った。
 
 フランクフルトはカウンターから幾度も良いかたちを作り、39分にはエリア右でファビアンとダ・コスタがフリーでボールを得るも、決定機には結びつけられず、リードされたまま前半を終えることとなった。
 
 後半、立ち上がりに攻勢に立ったのはフランクフルト。CFのアレがゴール前でボールを持つなど、惜しい場面を迎える。対するドルトムントはラーセンが負傷し、59分にサンチョとの交代を余儀なくされた。
 
 アクシデントでの選手交代を行なったホームチームに対し、フランクフルトは64分に戦術的交代でMFデグズマンとFWヨビッチを投入。勢いのあるうちにゴールを狙い、66分には分厚い攻めからデグズマンがフィニッシュまで持ち込む。
 
 67分、ドルトムントはバルセロナからレンタル移籍したパコ・アルカセルがフィリップとの交代で、ブンデスリーガ・デビューを飾ったが、その1分後、フランクフルトに試合を振り出しに戻されてしまう。
 
 デグズマンのスルーパスは通らないものの、右に流れたところをダ・コスタが拾ってクロス。これをゴール前でアレがダイレクトで合わせ、ゴール左隅に流し込んだのだ。
 
 交代策が当たったフランクフルトは直後にも、左サイドを攻略してアレにクロスが入る惜しい場面を作るなど、流れを掴んだかに見えた。
 
 しかし、ヴィツェルを投入して攻撃のギアを上げたドルトムントは、72分にサンチョが右サイドを抜け出し、切り返してからファーサイドへクロス。これを受けたヴォルフが右足で力強く叩き込んで、再びリードを奪った。
 
 直後にヨビッチにゴールを割られるも、ファウル判定でこれを免れたドルトムントは、互いに積極的となったなかで、シュメルツァー、ダフードらがシュートを放ちながら、守備では追いすがる相手の攻撃をしのいでいく。
 
 そして87分、ショートコーナーでサンチョがキープした後、マイナスに戻すと、パコ・アルカセルが左足を強振。鋭い弾道を描くボールはゴール前でアレが上げた足に当たって浮き上がり、懸命に飛ぶトラップを嘲笑うかのようにゴール左隅に突き刺さった。
 
 これがトドメとなり、ドルトムントは今シーズン2勝目(ホーム2連勝)。一方、フランクフルトは前節ブレーメン戦同様に粘りを見せながらも2連敗を喫した。
 
 選手交代で試合の様相が大きく変わるなかで明暗を分けた両チーム。ともに来週はミッドウィークに欧州カップ戦を戦い、ブンデスリーガでは次節、ドルトムントは敵地でホッフェンハイムと、フランクフルトは23日にホームでRBライプツィヒと、それぞれ対戦する。
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