３-０で快勝した国際親善試合のコスタリカ戦で、ついに日本代表デビューを果たした20歳の堂安律。ゴールこそならなかったが、前線で躍動し、鮮烈な印象を残した。

　エールディビジ（オランダ１部）のフローニンヘンでプレーする彼の活躍には、オランダ・メディアも沸いているようだ。米スポーツ専門チャンネル「Fox Sports」のオランダ版は、堂安のデビューを祝福している。

「彼は、ロシア・ワールドカップで日本代表に選ばれなかったが、フローニンヘンでのプレーが認められ、今回、代表に選出された。プレーした85分間、惜しい得点のチャンスもあったが、キーパーの好セーブに阻まれた。

　森保一監督は新たな選手たちにチャンスを与え、今日の日本代表には、香川真司、吉田麻也、長友佑都などの有名人はいなかった。しかし若き日本代表のなかで、堂安はすでに、馴染みの存在になりつつある」

　また、オランダの全国紙『AD』も「20歳のレフティーが、日本のA代表でデビューした」と報じ、堂安についてこう解説している。

「今日の代表チームは、ロシアW杯のベルギー戦で強さを見せつけた、本田圭佑らを擁したチームではなかった。それにもかかわらず、３-０で勝利したのだ。新たに就任した森保監督は、W杯のチームに別れを告げている。今まさに、新たな"強い日本"を作る時なのだ。堂安はそのために初めて、招集レターを受け取ったのだろう」

　当の堂安は、試合の翌日にオランダへ戻っていった。そして、帰途に着くなか、ある写真をSNSに投稿している。

「中学1年から使わしてもらってたG大阪の練習場。そりゃこんな笑顔になるよね」

　このコメントと共に、満面の笑顔の堂安と、今回代表チームでともにプレーした槙野智章との２ショットだ。コスタリカ戦が開催されたのは、かつて堂安が所属していたガンバ大阪のホームスタジアム。練習場も馴染みがあり、感慨深いものがあったに違いない。

　今や国内外から注目を集める存在に成長した堂安。今後の森保ジャパンにとって、欠かせない存在となりそうだ。

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