11年ぶり聖地で黒星のイングランド…ケインは「ビビった」主審に怒り! が、敵将は「我々は勝者に相応しかった」

2018年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ウェルベックは立っていただけなのに…」

ウェルベックのゴールが無効となり、主審に詰め寄るイングランドの選手たち。これで、勝点1も取り逃がした。ただ、終盤に尻に火がつくまで、後半は効果的なプレーがほとんどなかったのも事実である。 (C) Getty Images

 イングランド代表は9月8日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグ初戦でスペイン代表にホームで1-2と敗れた。
 
 ロシア・ワールドカップでベスト4と躍進したイングランドだが、クロアチアとベルギーに屈した準決勝、3位決定戦に続き、これで公式戦3連敗。英公共放送「BBC」によると、これは1988年6月(EURO1988でグループリーグ全敗)以来のことという。
 
 また、ウェンブリーでの公式戦でイングランドが負けたのは、2007年11月のEURO2008予選のクロアチア戦(2-3)以来。ガレス・サウスゲイト監督にとっては、就任してから初めてのホームでの黒星だ。
 
 ルーク・ショーの負傷もあり、9分と長くなったアディショナルタイム、イングランドはダニー・ウェルベックがネットを揺らしたが、ダビド・デ・ヘアに対するファウルがあったとして認められなかった。
 
 ゴールが認められていれば黒星を避けられたとあり、イングランド陣営からは不満の声も上がっている。主将ハリー・ケインは試合後、英衛星放送「Sky Sports」で「100パーセント」正当な得点だったと主張。「大事なタイミングで、審判には強くあってほしい。彼はビビったんだ」と主審を批判した。
 
「ウェルベックは立っていただけなのに、なぜ主審はファウルにした? 大事なところでは重圧があっても、審判には冷静を保ってもらわないと。ああいう終わり方にはガッカリだ」
 
「GKは、フィールドプレーヤーよりも良い扱いを受ける時がある。それは残念なことだよ」
 
 一方、スペインのルイス・エンリケ監督は、「見えなかった。難しいが、デ・ヘアからはファウルを受けたと言われた」と述べるに止まった。
 
「試合全体を考えれば、我々は勝者に相応しかった」
 
 W杯以降、批判も浴びてきたデ・ヘアについて、L・エンリケ監督は「満足だ。彼のことを疑ったことはない」と信頼を強調。チーム全体にも満足感を表わした上で、さらに向上を目指すと意気込んだ。
 
「試合を通じて、選手たちの姿勢には満足した。だが、終盤のプレーについては、改善しなければいけない。早くに勝負を終わらせるチャンスもあった。ちょっとしたことが違いとなるんだ」
 
 聖地ウェンブリーでイングランドを沈めた新生スペインは、このまま波に乗ることができるか。12日には、W杯準優勝のクロアチアと対戦する。
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