UEFAネーションズ・リーグ開幕! ドイツとフランスの新旧世界王者対決でゴールネットは揺れず

2018年09月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ホームチームが後半は多くの好機を迎えたが…

グリエーズマン(右)は強烈な2本のシュートを放ち、存在感を示した。一方のクロース(左)は中盤を縦横に広く動き続けた。 (C) Getty Images

 9月6日(現地時間)、新たに創設された新大会UEFAネーションズ・リーグが開幕。この日最大の注目を集めたリーグA・グループ1のドイツ対フランス戦は、スコアレスドローに終わった。
 
「新旧世界王者対決」はミュンヘンで開催され、両国は一部選手を除けば、ほぼベストと呼んでも差し支えない陣容を揃えてきた。スタメンは以下の通り。
 
ドイツ
GK:ノイアー
DF:ギンター、ボアテング、フンメルス、リュディガー
MF:キミッヒ、クロース、ミュラー、ゴレツカ、ヴェルナー
FW:ロイス
 
フランス
GK:アレオラ
DF:パバール、ヴァランヌ、ウンティティ、リュカ
MF:カンテ、ポグバ、エムバペ、グリエーズマン、マテュイディ
FW:ジルー
 
 試合はホームのドイツがポゼッションで上回り、3分のリュディガーの左サイドの突破を皮切りに、広く展開して敵陣に攻め入る。対するフランスは15分、リュカの攻め上がりからようやく、まともな攻撃のかたちを作れるようになった。
 
 ともに無理をしない一戦、ようやくシュートが生まれたのは18分。ボアテングのパスを受けたヴェルナーが左からペナルティーエリアに侵入し、パバールをかわしてフィニッシュまで持ち込んだが、GKアレオラがしっかりキャッチする。
 
 ドイツは35分にも、CKからリュディガーで頭で落としたところを、フンメルスが角度のないところから詰めようとしたが、ヘディングシュートは枠を越える。対するフランスはその直後、カンテのクロスを競り勝ったジルーが頭で合わせたが、ゴール右隅に飛んだシュートはGKノイアーの好セーブに阻まれた。
 
 フランスは時間の経過とともに攻撃の回数が増え、41分にリュカの強引な中央突破、43分には好位置でのFKをエムバペが直接狙う。さらにアディショナルタイム、混戦のなかでエムバペのクロスをジルーがヒールで軌道を変えゴールに流し込もうとしたが、しっかりフィットせず、いずれもゴールネットは揺らせなかった。
 
 後半、最初に攻勢に立ったのは、前半は4割程度のボールポゼッションに終わったフランス。49分にはグリエーズマンがエリア内で強烈なシュートを放つも、ノイアーが正面でこれを止める。
 
 フランスは複数の選手の連動した動きから良い攻撃のかたちを作り始める。64分にもパスで相手DF陣に揺さぶりをかけてから、再びグリエーズマンが左足で狙った(やはりノイアーがセーブ)。
 
 しかしドイツはその直後、逆襲から右サイドを上がったギンターのクロスをロイスがダイレクトで合わせて鋭いシュート。アレオラにセーブされるが、後半は組織的な動きが乏しく、ヴェルナーの個人での仕掛けや、ミュラーの確率の低い遠めのシュートなどしか見られなかったドイツにとっては、初めての効果的な攻めだった。
 
 ドイツはさらに72分、カウンターで最終ラインから駆け上がったフンメルスがフリーでミュラーにラストパス。シュートまで持ち込めないものの、流れたボールをフンメルスが強烈に叩く。アレオラが好反応で弾いたボールをミュラーが詰めようとするが、これもゴールには結びつかない。
 
 ここからドイツは、ギュンドアンのミドル、ミュラーの左サイドからのシュート性のクロス、連続のCK、そして相手DFのミスなどから、再三フランスのゴールを脅かすも、アレオラの牙城は崩れなかった。
 
 フランスも90分にエムバペがカウンターからのスピーディーなドリブルでドイツ・ゴールに迫るも、ラストパスは通らず。雨中の決戦、ともに初戦は勝点1を分け合うこととなった。
 
 リーグA・グループ1は今月、10日(日本時間)にフランス対オランダ戦が行なわれる。
 
 なお、この日は他に各リーグで8試合が行なわれたが、リーグB・グループ4のウェールズはホームでアイルランドに4-1で勝利。エースのベイルはカットインからの弾丸ミドルで2点目を挙げた。
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