報復行為にも「悔いはない。もう一回やる」と怒った“神童”エムバペに下った厳重処分は?

2018年09月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

仏全国紙は「情状酌量の余地があるのでは?」と決定に疑問

1ゴール・1アシストと大活躍だったニーム戦で、退場となったエムバペ。冷静さを欠いた行動であったことは間違いないが……。 (C) Getty Images

 若きフランス代表FWの"報復行為"に厳しい処分が下った。

 現地時間9月5日、フランス・プロサッカーリーグ連盟(LFP)は、ニームとのリーグ・アン第4節で退場になったパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペに対し、3試合の出場停止処分を科すと発表した。

 この一戦で、勝利に繋がる1ゴール・1アシストという殊勝な活躍を披露したエムバペだったが、試合終了間際の後半アディショナルタイム4分、相手DFのテジ・サヴァニエから激しいタックルを受け、激昂。すぐさま立ち上がってサヴァニエを突き飛ばしたのだ。この一連の騒動に主審のジェローム・ブリザールは両者を一発退場とした。

 試合後も怒りの収まらないエムバペは、フランスの全国紙『L'Équipe』の取材に対し、反則すれすれの危険なチャージを受け続けたことを理由に「我慢ならなかった」とコメント。さらに「後悔しているかって? それはないよ。絶対にない。もう一度同じ状況になったとしても、もう一度やるさ」と言い放っていた。

 今回の処分により、エムバペは、今月14日に行なわれるサンテティエンヌ戦、23日のレンヌ戦、そして26日のスタッド・ランス戦のリーグ・アン3試合を欠場することになる。

 このLFPの決定について『L'Équipe』は、「サヴァニエはプレーと関係ないところでもエムバペに対し、"嫌がらせ"を働いていたようだ。そのことを考えれば、19歳の若き逸材には情状酌量の余地もあるはずだ」と、疑問の声を挙げた。

 なお、今回の騒動の発端となったサヴァニエには、5試合の出場停止処分が下されている。

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