かつて、魔術のようなテクニックで観る者を魅了した元ブラジル代表MFのロナウジーニョが、自身が所属したバルセロナの"後輩"リオネル・メッシを褒めちぎった。

　現在38歳のロナウジーニョは、今年１月16日、正式に現役引退を発表。セカンドキャリアで音楽アーティストとして、実際に曲をリリースするなど、様々な話題を提供している。

　そんな元セレソンの10番は、2003年から約５年間に渡ってバルセロナでプレーし、その間にバロンドールを受賞（2005年）するなど、一時代を築いた。しかし、2004年に下部組織から彗星の如く現れたメッシの猛烈な突き上げを受け、2008年に追い出されるようにミランへ移籍した過去がある（もちろんそれだけが退団の原因ではないが……）。

　９月３日、英紙『The Sun』の取材に応じたロナウジーニョは、自身が引退したいま、サッカー界で燦然と輝き続けているメッシを、「間違いなく歴史上で最高の選手だ」と激賞した。

「レオがやったことは、誰もできない。彼があと20年プレーできたら素晴らしい。フットボールを愛している人々は、彼のことを長く見たいと思っているはずだ。バルサじゃ、誰も10番はつけられないと思う。彼が引退したら、10番を永久欠番にすべきじゃないかな？」

　メッシと時を同じくして活躍するクリスチアーノ・ロナウドとの比較については、「僕にとっては、大した意味のない質問だね」と釘を刺し、「レオの方が好きだね」とロナウジーニョは断言した。

「どちらが完璧かというよりも、テイストの問題なんだ。もう一人（C・ロナウド）も全てを持っていて完璧な選手だが、レオだって同じさ。だけど、テイストで言うと、レオのスタイルの方が僕は好きなんだ」

　そのプレーと人柄で数多くのサッカー・ファンを魅了したファンタジスタ。ロナウジーニョはいま、"後輩"に夢中なようである。