「驚愕のロケット砲!」「もはや片足が準決勝に」海外メディアが天津撃破の鹿島を大絶賛!

2018年08月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼らはプロフェッショナリズムを完遂した」

アウェーゴールを与えない完勝劇。3週間後に敵地で行なわれる第2レグに向けて、鹿島はこの上ないアドバンテージを得た。写真:徳原隆元

 火曜日に開催されたアジア・チャンピオンズリーグ準々決勝、鹿島アントラーズvs天津権健の第1レグは、ホームチームの2-0完勝に終わった。
 
 キックオフ直後から主導権をがっちりと握った鹿島は次から次へとチャンスを創出。なかなか決め切れずにじりじりした展開が続いたが、60分にレオ・シルバが遠藤康の落としを豪快に右足で蹴り込み、ついに均衡を打ち破った。さらに72分にも新加入のセルジーニョが目の覚めるようなミドルシュートを突き刺し加点。アウェーゴールを与えることなく、完封勝利を飾った。
 
 昨季の中国スーパーリーグで3位に食い込んだ新興クラブ、天津権健だが、今夏に中盤の大黒柱だったベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルがボルシア・ドルムントに移籍した穴は大きく、今季のリーグ戦でも中位を彷徨うばかり。攻守正面で鹿島の優位性が際立ち、米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports Asia』もそのパフォーマンスを大いに称えている。
 
「鹿島がホームスタジアムで見せつけたのは、チームとしての圧倒的な力量差だった。それでも、立ち上がりから攻勢を仕掛け、何度も好機を迎えたがモノにできない。もし結果的に勝利で終えることができていなかったら、あの前半45分間は大いに反省すべきポイントとなっていただろう。だが、彼らはきっちりとリードを奪うのだ。60分にレオ・シルバが先制点を挙げると、72分にはチャンピオンズ・リーグ初登場のセルジーニョが驚愕のロケット砲をお見舞いして、追加点を奪う。その後は天津権健に反撃の糸口さえ与えず、プロフェッショナリズムを完遂したのである。敵地での第2レグでなにが起こるかは分からない。しかし、鹿島が盤石の試合運びで敵を凌駕したのは紛れもない事実で、もう片足をセミファイナルに乗せたようなものだ」

 
 天津でのリターンマッチは、9月18日とおよそ3週間のインターバルがある。それまでに鹿島はリーグ戦2試合(サンフレッチェ広島と湘南ベルマーレが相手)とルヴァンカップ準々決勝の2試合(川崎フロンターレが相手)、合計4試合を戦う。やや過密なうえ、しかも対戦相手はいずれも手強い。この難局を乗り越え、第1レグの好感触を維持したまま敵地に乗り込めるか。ACLに生き残ったJリーグ勢最後の砦だけに、すんなりと4強行きを決めてほしいところだ。

【PHOTO】鹿島 2-0 天津権健|内田が先発出場で躍動。ブラジル人コンビの得点で鹿島が第1レグをモノに
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