ミランはボナベントゥーラの鮮烈弾で先制したが…
メルテンス(手前)の決勝点の瞬間。ミランは久々の対ナポリ勝利のチャンスを逃した。 (C) REUTERS/AFLO
8月25日(現地時間)、セリエA第2節が行なわれ、ナポリは3-2でミランを下した。
先週の開幕節では、ジェノアとの対戦が予定されていたものの、多くの死傷者を出したジェノバの橋崩落事故の影響で試合は10月31日に延期となったミラン。そのため彼らにとっては、この敵地サン・パオロでのナポリ戦が、事実上のリーグ開幕戦となった。
ナポリの監督に就任したアンチェロッティと、ガットゥーゾの師弟対決も注目された一戦、立ち上がりからホームチームが敵陣に攻め込み、5分にはM・ルイの左からのクロスをカジェホンが中央に折り返したところをアランがダイレクトで合わせる。スムーズなパスワークだったが、これはGKドンナルンマにセーブされた。
先週の開幕節では、ジェノアとの対戦が予定されていたものの、多くの死傷者を出したジェノバの橋崩落事故の影響で試合は10月31日に延期となったミラン。そのため彼らにとっては、この敵地サン・パオロでのナポリ戦が、事実上のリーグ開幕戦となった。
ナポリの監督に就任したアンチェロッティと、ガットゥーゾの師弟対決も注目された一戦、立ち上がりからホームチームが敵陣に攻め込み、5分にはM・ルイの左からのクロスをカジェホンが中央に折り返したところをアランがダイレクトで合わせる。スムーズなパスワークだったが、これはGKドンナルンマにセーブされた。
ナポリはラインを高く保ち、敵陣で厳しいプレッシャーをかけて多重攻撃を仕掛け、遠めからでも積極的にシュートを放っていく。
ミランは防戦一方に追い込まれていたが、15分、右アタッカーのスソが上げたクロスを左のボリーニが頭でマイナスに折り返すと、走り込んだボナベントゥーラが鮮やかな右足のダイレクトボレーを、新加入GKオスピナが守るゴールに叩き込んだ。
ファーストチャンスをモノにしたアウェーチームは、その後も守勢を強いられたものの、ナポリがゴール前で序盤のような連動性を欠いたこともあり、相手の攻撃をはね返し続け、リードを保ったまま前半を終えた。
同点を狙って後半に臨んだナポリに49分、ミランは冷や水を浴びせかける。ペナルティーエリア右で縦パスを受けたスソが中央にボールを流すと、後方から走り込んだSBカラブリアが右足を一閃。ボールはゴール左隅に突き刺さり、リードを2点に広げたのだ。
ナポリにとってはあまりに痛い失点と思われたが、気を取り直して反撃に転じたホームチームに4分後、待望のゴールがもたらされる。カジェホンが右サイドを抜け出してすかさず中央にボールを送ると、これを受けたジエリンスキが左に流れながらの左足のシュートで、ゴール右隅に叩き込んだのだ。
この1点の効果は絶大で、勢いを得たナポリは直後にも、インシーニェがドリブルで持ち込み、DFに寄せられるも、流れたボールをフリーでダイレクトシュート。ドンナルンマは見送るだけだったが、わずかにゴール左外に逸れていった。
さらに63分、右からのクロスにジエリンスキが完全フリーの状態でシュートチャンスを得るが、余裕を持って放ったシュートは枠を外れてしまった。
しかし67分、CKでバカヨコがヘッドでクリアしたところを、ナポリはエリア外からのジエリンスキのダイレクトボレーでドンナルンマの牙城を再度崩し、ついに試合を振り出しに戻してみせた。
さらに攻撃のギアを上げて相手ゴールに迫るナポリと、バカヨコに続いてラクサールと、新加入選手を投入して流れを変えようとするミラン。そして残り10分となったところで、ディアワラの縦パスで抜け出たアランのクロスを、交代出場メルテンスがフリーで右サイドネット内側に突き刺し、ついにホームチームが逆転に成功した。
残り時間でもナポリが疲労の色が濃いミランを追い込むも、アウェーチームは同点を狙い、それまで1本のシュートもなかったイグアインが、古巣のサポーターから猛烈なブーイングを受けながら立て続けに2度シュートを放つが、相手ゴールには届かなかった。
思い切って攻撃選手を次々に投入し、点を取る意思を明確に示したアンチェロッティ監督に対して、そのプレーでしっかり応えたナポリの選手たち。ミランはその勢いに抗い切れず、結果的には地力の差を見せつけられることとなった。