電光石火の2発で鮮やか逆転! 好調・仙台が宮本ガンバを撃破して今季初の3連勝!

2018年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

浪速の雄はまたしても先制点を挙げながら…

G大阪は初先発の渡邊(右)が先制ゴールを決めるも後が続かず。ホーム仙台の勢いと巧みな試合運びの前に屈した。(C)J.LEAGUE PHOTOS

[J1リーグ第23節]仙台 2-1 G大阪/8月19日/ユアスタ
 
 前節の湘南戦で4ゴールを挙げて快勝を収めたベガルタ仙台は、3-3-2-2の攻撃的なシフトを組んで3連勝を狙う。かたやガンバ大阪は今夏加入のFW渡邊、MF小野瀬を初めてスタメンで起用し、守備から入るソリッドな戦法を選択。序盤から中盤での激しい潰し合いが展開され、なかなかチャンスには繋がらない。
 
 開始15分過ぎから緩やかにペースを握ったのはホームチームだ。西村と阿部の2トップが鋭い動き出しで後方からのパスを引き出し、G大阪の守備を揺さぶり始める。すると18分、右サイドからのクロスをMF奥埜が落とし、それを拾った西村が右足を振り抜く。惜しくもGK東口の好守に阻まれるも、最初のビッグチャンスを掴んだ。
 
 しかし均衡を破ったのは、浪速の雄だった。27分、G大阪はボランチの高が巧みな浮き球の処理から鋭いスルーパスを放ち、中央のスペースを突いた渡邊の足下にピタリ。これをガンバデビューとなったストライカーが豪快に左足でゴールに蹴り込み、見事先制点を挙げた。
 
 仙台はその後もショートカウンターを軸に前線のタレントが躍動するも、最後の局面で精度を欠いてしまう。31分に阿部のクロスを関口が狙い、36分には同じく阿部のリターンを奥埜が合わせたが、ともにシュートはゴールの枠外へ。詰めの甘さが顕著だった。

 
 後半に入っても52分、53分と立て続けにシュートチャンスを奪いながらモノにできなかった仙台だが、ここから一気のラッシュを決め込むのだ。
 
 まずは54分、左サイドからのグラウンダーのクロスをニアで奥埜がヒールで流すと、中央で待ち受けた西村が落ち着いて足下に収めて同点弾をゲット。さらにその3分後、ふたたび左から関口の送ったクロスをオ・ジェソクと阿部が空中で競り合い、前者のオウンゴールを誘発した。文字通り電光石火の2発で、瞬く間に逆転に成功したのだ。
 
 以降はG大阪の反攻を受けながらも巧みにいなし、シュートを撃たせるまでには至らない。逆に効果的な速攻を絶えず繰り出し、リスタートに繋げて好機を窺った。74分には左CKからMF蜂須賀が決定的なヘッドを放つも東口のビッグセーブに遭う。
 
 仙台は最後まで選手全員が集中力を切らさず、主導権を手放すことはなかった。87分の最大のピンチも相手MF倉田のシュートをGKシュミットが左足でブロック! 2-1で凌ぎ切って今季初の3連勝を飾った。
 
 一方のG大阪は、またしてもゲームプランが瓦解した。これで宮本新体制となってからの6試合中5試合で先制しながら、戦績は1勝2分け2敗。仙台戦の後半には藤春、藤本、食野と矢継ぎ早に攻撃的なカードを切ったが奏功せず、攻守両面で課題を露呈した。
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