チェルシーが打ち合いのダービーを制す! 一度は追いついたアーセナルはプレミア連敗スタート

2018年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半から撃ち合った両軍!

プレミアを代表するダービーマッチを制したのは、アーセナルを撃破したチェルシーだ! (C) REUTERS/AFLO

 現地時間8月18日、プレミアリーグ第2節のビッグマッチ、チェルシー対アーセナルが、ロンドンのスタンフォード・スタジアムで行なわれた。

 今シーズンから新監督を招聘し、クラブとして新たな船出を切った両軍。開幕節では、ともにチームとしての成熟度の低さを露呈させたが、チェルシーはハダースフィールドに3-0と勝利。一方のアーセナルは、昨シーズンの王者マンチェスター・シティに0-2と完敗を喫し、明暗が分かれた。

 今後に向けて弾みを付けるうえでも、是が非でも勝点3が欲しい"ビッグロンドン・ダービー"は、序盤から自陣を固めて手堅く試合を進行したホームチームが幸先よく先手を取る。

 9分、ハーフウェーライン付近からジョルジーニョが左サイドへロングボールを供給。これに抜け出したマルコス・アロンソが、そのまま敵陣を疾走し、ゴール前のペドロ・ロドリゲスへアーリークロスを送り、これをスペイン代表FWが難なく沈めた。

 先制に成功して勢いに乗ったチェルシーは、11分後に再びカウンターからゴールを奪う。

 20分、アスピリクエタが自陣深くから相手の最終ラインの裏へロングボールを送ると、これにアルバロ・モラタが反応し、一気にゴール前に突進。最後は名手ペトル・チェフの牙城を破り、追加点を決めた。

 開幕節と同様に守備の脆さを露呈してしまったアーセナルだが、この日は攻撃陣が奮起。チェルシー守備陣がサイドからの攻撃に苦戦していることを見出すと、この弱点を徹底して攻め立て、ついには4分間で同点とする。

 まずは37分、左サイドを突破したアレックス・イウォビの折り返しをバイタルエリアで待ち受けていたヘンリク・ムヒタリアンが左足で豪快にねじ込んで1点差に詰め寄り、そして41分、今度は右サイドを突破したムヒタリアンのグラウンダーの素早いクロスをイウォビが沈めたて同点とした。

 互いに打ち合った前半とは一転、後半は、両軍が陣形をよりコンパクトに保ち、空きスペースを埋め合ったことで、敵ゴールが遠い時間が続いた。

 2点差を追いつかれ、さらに停滞ムードが続いたことを見兼ねたチェルシーは、60分にエデン・アザールと今夏の移籍市場でレアル・マドリーから獲得したマテオ・コバチッチを投入し、一気に攻勢を強める。

 対するアーセナルも68分に運動量が低下していたメスト・エジルを下げ、アーロン・ラムジーを送り出し、さらに75分にアレクサンドル・ラカゼットを投入して、チームの動きを活性化させる。

 その後も一進一退の攻防戦が続いた中で、次点を奪ったのは、ホームチームだった。81分、左サイドをドリブルで突破したアザールが相手DFの股下を通すクロスをニアサイドに蹴り込むと、これをゴール前に上がっていたM・アロンソが冷静に流し込んだ。

 絶対的エースを起点とした絶好機をモノにして勝ち越しに成功したチェルシーは、自陣に引くことなく敵陣でボールを保持。追うアーセナルも何とか食らいつきチャンスを作るも、89分に迎えた決定機をラムジーがシュートをふかし、万事休すとなった。

 結局、3-2のまま試合は終了。互いに点を取り合ったなかでのダービーマッチは、チェルシーに軍配が上がり、プレミアリーグ連勝スタート。一方、敗れたアーセナルは、痛恨の連敗スタートとなった。
 
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