世界的名手たちも苦しんだセリエAデビュー戦、C・ロナウドは本来の輝きを放てるか!?

2018年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

マラドーナはデビュー翌日に「裸の王様」と酷評される。

いよいよ今夜セリエAのピッチに立つC・ロナウド。世界のどのリーグにも増して「結果」が重視されるこの厳しい舞台で、本来の凄みを発揮できるのか。(C)Getty Images


 イタリア・セリエAは8月18日、キエーボ対ユベントスの一戦で開幕する。

 もちろん注目は、王者ユベントスの新エース、クリスチアーノ・ロナウドだ。イタリアのメディアはC・ロナウドの到来を、かつてセリエAを沸かせた超一流選手たちと比較している。

 では、レジェンドたちはセリエA初戦でどのようなデビューを飾ったのだろうか。イタリア紙『Gazetta dello Sport』は17日、ミシェル・プラティニ、ジーコ、ディエゴ・マラドーナ、ロナウド(元ブラジル代表)のデビュー戦の様子を紹介している。

 これらのビッグネームのうち、デビュー戦でいきなりゴールを決めたのは、ウディネーゼでプレーしたジーコのみだ。1983年9月11日、敵地でのジェノア戦でドッピエッタ(2ゴール)をマーク。ゴール以外でも数々の妙技を披露し、5-0の大勝に貢献した。

 ジェノアGKのシルバノ・マルティーナによると、試合後にジーコは謝罪してきたという。マルティーナが「何が?」と返すと、笑顔を見せたそうだ。
 
 その約1年前の1982年9月12日、同じくジェノバのルイジ・フェラーリス(サンプドリアの本拠地)でデビューしたのが、ユベントスの"将軍"プラティニだった。だがジーコとは異なり、プラティニはサンプドリアを相手に得点を挙げることができなかった。

 当時のユベントスは、1982年ワールドカップを制したイタリア代表のディノ・ゾフ、クラウディオ・ジェンティーレ、アントニオ・カブリーニ、ガエターノ・シレア、パオロ・ロッシと、世界王者を5人も擁していたが、サンプドリアとの開幕戦を0-1で落とし、まさかの黒星発進を強いられている。

 同じく初戦で手痛い敗北を喫したのが、ナポリの英雄マラドーナ。1984年9月16日に敵地でヴェローナと対戦し、ハンス=ペーター・ブリーゲルのタイトなマークに苦しんだ。チームもそのブリーゲルにゴールを許すなど、1-3で敗北。マラドーナは翌日の『Corriere della Sera』紙で、「すでに裸の王様」とこき下ろされた。

 一方、"怪物"ロナウドは鳴り物入りでインテルに加入した1997年8月31日、本拠地サン・シーロでのブレッシャ戦でセリエAにデビュー。だが得点はなく、2得点を挙げてチームを逆転勝利(2-1)に導いた元ウルグアイ代表のアルバロ・レコバに、主役の座をさらわれている。

『Gazetta dello Sport』紙によると、レアル・マドリーで9シーズンを過ごしたC・ロナウドが、シーズン最初のリーガ・エスパニョーラのゲームで得点を奪ったのは2009年、2011年、2014年の3回だけだという。新天地ユベントスでの初戦で、C・ロナウドは4年ぶりとなる開幕戦ゴールを記録し、ジーコのようになれるのか。それとも…。
 
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