アルゼンチン代表の次期監督候補に挙がるシメオネ、「当面はクラブの指揮に専念」父親が明かす

2018年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

シメオネの父カルロス氏「息子は代表チームをリスペクトしている」

このシメオネがアルゼンチン代表監督に就任するのはいつになるのか。「いまではない」としながらも、本人は確実に“その日”をイメージしている。(C)Getty Images


 ロシア・ワールドカップで優勝したフランスに屈し、ベスト16敗退に終わったアルゼンチンは、大会後にホルヘ・サンパオリ前監督との契約を解除した。

 以降、話題となっているのが、次の指揮官だ。8月に入り、リオネル・スカローニが暫定監督に昇格したが、ビッグネームの就任を期待する声は少なくない。その候補としてつねに名前が挙がるひとりが、アトレティコ・マドリーに一時代を築いているディエゴ・シメオネ監督だ。

 現役時代にアルゼンチン代表のユニホームを纏ったシメオネだけに、アルビセレステ(アルゼンチン代表の愛称)には強い想いがあるようだ。『ESPN』によると、父親のカルロス・シメオネ氏は、ラジオ番組『Super Deportivo Radio」で「いつか彼が代表監督をやるのは分かっている」と明かした。

「息子はつねにアルゼンチン代表をリスペクトしており、現役時代も代表でプレーするために努力した。(代表監督を引き受ける)考えはある」
 
 だが、父カルロス氏は、「まだ毎日、毎週の仕事が好きなんだ。試合の日のアドレナリンがね」と、息子が当面はクラブチームを率いる考えであることも強調している。

「ある試合で指揮し、次にチームを率いるのが5か月後という代表監督の仕事は、まだ望んでいないらしい。いまのところは、そういう状況だ」

 現役引退後に母国で指導者としてのキャリアをスタートさせ、欧州に戻り、アトレティコで監督としての成功をつかんだシメオネを、父カルロス氏は「欧州とアルゼンチンのサッカーを融合させている。インテンシティーや選手たちの奮闘などね」と評価した。

「彼はよく、努力することは譲れないと言っている。アトレティコでは、シメオネの下では、走れなければプレーするチャンスは巡ってこないと選手たちが知っている」

 そんなシメオネ監督の指揮の下で、アルゼンチン代表の選手たちが懸命に走る日はいつ訪れるのか。そしてその時、アルゼンチンは悲願のタイトルを手にすることができるのか。
 
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