国際大会決勝で18年ぶりに黒星を喫したマドリー、ファンの8割が「補強すべき」とするポジションは?

2018年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「選手はハングリーさを失っていない」と指揮官。

UEFAスーパーカップ(アトレティコ戦)のマドリーの先発メンバー。相変わらず顔ぶれは豪華だが、ファンは補強の必要性を訴える。(C)Getty Images

 8月15日に行なわれたUEFAスーパーカップで、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)王者であるレアル・マドリーは、ヨーロッパリーグ覇者の宿敵アトレティコ・マドリーに2-4で敗れた。

 前人未到のCL3連覇を成し遂げたジネディーヌ・ジダン前監督が退任し、ジュレン・ロペテギ体制になって初の公式戦で、マドリーは一度逆転しながらも追いつかれ、延長戦の末に敗北を喫した。

 スペイン紙『Marca』によれば、マドリーが国際大会のファイナルで敗れたのは、トヨタカップでボカ・ジュニオルスに敗れた2000年以来、18年ぶりのこと。また、データサイト『Opta』によると、マドリーでの最初の公式戦で4失点以上を喫した監督は、1948年以来、実に70年ぶりだという。
 
 ジダン監督の退任に加え、最大の得点源であったクリスチアーノ・ロナウドも去ったマドリーは、ブラジルの新星ヴィニシウス・ジュニオールとアルバロ・オドリオソラ、そしてGKのティボー・クルトワが加わったのみ。

『Marca』紙のアンケートでは、3万人近いユーザーのうち80%が「補強すべきポジションはFW」と回答しており、15%の「CB」や5%の「MF」を圧倒している。

 だがロペテギ監督は試合後、「スポーツ面でのプランニングに関する方針が大きく変わるとは思わない。今は顔を上げて、しっかりとリーガをスタートさせることだ」と、マドリーの補強プランに大幅な変更はないと述べた。

 悪かった点を問われたロペテギ監督は、「負けたのだから結果には満足していない。4失点は普通ではないし、改善する必要がある」とコメント。3年連続で欧州王者になったとはいえ、チームが勝利への飢えを欠くことはないと意気込んだ。

「そう考える人がいるのは普通のことだ。多くの勝利を収めてきたのは事実だからね。だが、近年のことは考えずにシーズンに集中しなければいけない。我々がハングリーさを失っているとは思わないよ。選手たちはとても意欲的だと思っている」

 出だしで躓いたかたちのロペテギ・マドリーは、ここからどんな戦いを見せるのか。19日のリーガ開幕戦では、柴崎岳が所属するヘタフェをホームに迎える。
 
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