2試合連続ゴールのイニエスタ、 首位・広島とドローに「勝点3が取れなかった」と落胆

2018年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

神戸9本、広島15本のシュートを放つも、追加点を奪えず

2点目を奪ったシュートやボールコントロールの巧みさは光るも、仲間との意思疎通がうまくいかず、ミスパスでボールをロストするシーンも。 写真:徳原隆元

[J1リーグ22節]神戸1-1広島/8月15日/ノエビアスタジアム神戸

 J1リーグは8月11日、22節の9試合を各地で開催。ノエビアスタジアム神戸では、神戸対広島の一戦が行なわれた。

 首位を走る広島は、前節からスタメンを3人入れ替え、FW工藤壮人、DF野上結貴と、MF川辺駿が名を連ねた。一方の神戸は、アンドレス・イニエスタのJ初ゴールで勝利を挙げて勝利した前節と同じメンバーで臨んだ。

 試合の主導権を先に握ったのは広島だった。イニエスタやルーカス・ポドルスキへのボールが簡単に収まらないように前線から激しくプレッシャーをかけ続け、マイボールにしたらカウンターで攻め込むというパターンでチャンスを作る。

 15分、青山敏弘がセンターサークル付近から前線のパトリックにロングフィードを送る。パトリックはDFをかわして裏に抜け出し、GKと1対1に。追いついたDFと競ってボールが浮くも、GKとDFが交錯した隙をついて右足を伸ばし、先制点を奪った。

 だが、このリードは長く続かない。17分、ポドルスキからボールを受けたイニエスタが中央に切り込み、DFを小刻みかつ軽いステップのドリブルとフェイントで振り切り、ペナルティアーク内で右足を振り抜いたシュートが、左ネットを揺らした。イニエスタにとっては、Jリーグで2得点目となる。

 短時間にゴールを奪い合った両者は、前半を1-1で折り返す。
 後半は、両者ともに攻めに出る。一進一退のせめぎ合いが続いた75分、ポドルスキが右のゴールライン際で粘り強くキープし、パスを受けたティーラトンがワンタッチでクロスを上げる。ウェリントンが落としたところに、郷家友太が飛び込むが、枠上に蹴り上げてしまい、決定的なシュートを外した。

 直後、広島は得意のカウンターで追加点を狙う。最終ラインからのロングフィードに、DFをかわしたパトリックが裏に飛び出すが、カバーに入ったDFとGKに囲まれてゴールには至らなかった。

 お互い追加点を奪えないままアディッショナルタイムに突入し、90+2分に神戸はFKを獲得。ティーラトンが左足で蹴りこんだクロスはDFに跳ね返された。こぼれ球に藤田直之が反応してシュートを放つも、枠外へ。

 90+4分には再び藤田がクロスを上げ、ウェリントンがペナルティエリア中央でシュートを放つも、林卓人の好セーブに阻まれた。

 試合はこのまま1-1のドローで終了。神戸はイニエスタやポドルスキのホットラインはところどころで発揮されたが、ゴールには至らず。また、広島は堅守を展開しつつも決定機を外し続けた。

 試合後のインタビューで、イニエスタは「ゴールを決められたのは嬉しいが、チームとして勝ち点3を取れなかったので、そういう意味では喜べない試合だった。チームが難しい相手に、頑張っていいプレーができた」と味方をねぎらいつつも、厳しい表情でコメントした。
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